7月2日~5日に開催されるWRC世界ラリー選手権の第7戦ポーランドの競技ルートのうち、90パーセントが刷新されることが発表された。また、昨年不評だった隣国リトアニアでのステージが行われないことも明らかにされた。
今年のラリー・ポーランドは19のスペシャルステージで構成され、競技区間は約332km、総走行距離は1228kmが予定されている。
昨年競技ルートに組み込まれたリトアニアのステージは、移動距離が往復400kmを超えること、路面コンディションがラリーに適さず2つのステージがキャンセルされたことなどから、ドライバーから批判の声が出ていた。シトロエンのクリス・ミークは当時、「リトアニアのステージを事前にチェックした連中に腹が立っている」とコメントしている。
「金属の棒を地面に刺せば、柔らかすぎてラリーに適さない路面だってことはすぐに分かったはずだよ。連中が仕事を怠ったせいで、僕たちドライバーと観戦に訪れたファン、リトアニアの人々がひどい目にあった」
また、おなじく不満の声が上がっていたナイトステージのスーパーSSも時間が変更されることが明らかにされた。コース作成の担当者は、「スケジュールを調整して、夜間に走るステージをなくした」と述べている。
「去年のステージの大部分は、ドライバーやファン、メディアの人々に大会をアピールするために設定したものだった。今年は関係者の提案や意見を取り入れて、コースを設定している」
「今年はポーランド単独での開催になるし、スーパーSS以外のステージには大規模な変更が施される。ステージの逆走やWRCでは使ったことのないセクションを取り入れるテストを行っているんだ」
「まったく新しいステージも登場する予定だ。そのうちの一つは大会最長のステージだよ」