マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、2015年型マシンMP4-30がコースデビューを果たしたヘレスF1合同テスト初日を「大変な一日」だったと表現しながらも、ホンダとの一体感が高まっており、今後に期待を感じられると語った。
マクラーレン・ホンダは、1日の午前中には順調にマシンを始動、1周のインスタレーションランを繰り返し、昼ごろには3周から成る走行を行った。
しかしその後、テクニカルトラブルを時間内に解決することができなかったため、走行を再開できず、この日のプログラムを切り上げる結果になった。
結局この日を担当したフェルナンド・アロンソは合計6周を走行、タイムは1分40秒738で7人中7位という結果だった。
ブーリエはテスト初日を振り返り、次のように語っている。
「今日は大変な一日だった。だが、我々のマシンはスリムさを狙った、ラジカルで完全に新しい哲学に基づいてデザインされたものであり、それを考えると意外なことではない。明日以降、もっと走りこむことができるよう、今日の午後のテクニカルトラブルに関して体系的、系統的に分析しているところだ」
「だがすでにマクラーレンとホンダの技術者、エンジニアたちが協力し合っていい形で作業していることに期待を感じる。革新的な新車を開発する上では避けられないトラブルをできるだけ早く解決するという共通の目標を掲げて、協調して作業に取り組んでいる」
「今夜は眠ることなく膨大な作業にあたることになるが、決意は固い。『かかってこい!』という感じだよ」