ヘレスでのF1合同テスト初日、マクラーレン・ホンダMP4-30はコースデビューを果たしたものの、午後にはトラブルで走行が打ち切られた。しかしホンダF1プロジェクト総責任者、新井康久氏は、この日の問題はすでに解決済みだと述べている。
マクラーレン・ホンダは、1日の午前中には順調にマシンを始動、1周のインスタレーションランを繰り返し、昼ごろには3周から成る走行を行った。
しかしその後、テクニカルトラブルを時間内に解決することができなかったため、走行を再開できず、この日のプログラムを切り上げる結果になった。
結局この日を担当したフェルナンド・アロンソは合計6周を走行、タイムは1分40秒738で7人中7位という結果だった。
テスト初日を振り返って新井氏は次のようにコメントしている。
「午前中には、落ち着いてしっかりチェックを行い、1周ごとの走行を繰り返し、MP4-30からいフィードバックを得ました」
「全く新しいデザインのマシンのシェイクダウンでしたので、いくつかトラブルが発生するだろうことは予想していました。近いうちにもっと長い走行を行えるのを期待しています」
「このエキサイティングなプロジェクトの初日に、スタンドで座っているのではなくチームの内部にいられたことをとても喜んでいます」
この日起きたトラブルは大きなものではなく、すでに解決済みだと新井氏は言う。
「細かいことは言えませんが、電気系の小さなトラブルと制御系のトラブルが発生しました。決して大きなトラブルではありません」
「すでに解決済みです。何が起きたのか理解していますし、今夜手を加えて明日には改善するでしょう」
「アブダビでは伝達の問題が多数起きたのですが、それはこのテストの前に解決しました。このマシンは全く新しいもので、今日起きたのはまた新しい問題です。一歩一歩慎重に学んでいかなければならない状態なので、今日のトラブルは予想外のことではありません」
翌2日はジェンソン・バトンがMP4-30を初めてドライブする。