メルセデスのエンジン責任者であるアンディ・コーウェルが、パワーユニットのトークンの使用プランはプレシーズンテストが終了した後で決定すると述べた。
F1レギュレーションで、エンジンマニュファクチャラーが変更を行える範囲はトークン(開発点数)システムによって制限される。今年変更できるのは全66トークン中32トークン(48パーセント)であり、2015年はシーズン中のアップデートを行うこともFIAは許可した。
このトークンをどのようなペースで使っていくか、各マニュファクチャラーの戦略に関心が集まっている。
ルノーは先週の時点では、シーズン中の開発のために残すトークン数はわずかで開幕戦の時点で32トークンのほとんどを使い切ると述べていた。一方、メルセデスはプレシーズンが終了した時の状況を見て戦略を決めるという。
「2015年の開発戦略に変更はない」とコーウェル。
「プレシーズンテストで必要なデータを集め、それによって開幕戦のエンジン仕様を決定する」
「(FIAの決定によって)シーズン中の向上のためにこの解釈を利用したいと思えばそれが可能になった」
メルセデスがもし開幕の時点で十分なアドバンテージがあると判断すれば、シーズン中にアップデートのチャンスを多く残す可能性もあると考えられる。
2014年、メルセデスのパワーユニットは圧倒的な強さを見せ、メルセデスチームは16勝を挙げてダブルタイトルを獲得した。