WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦しているレベリオン・レーシングは、昨年から導入したニューマシン『R-One』のエンジンをトヨタから変更すると明らかにした。
プライベーターとしてLMP1クラスを戦い、昨シーズンは非ハイブリッドのオリジナルマシンR-Oneを新たに導入、トヨタエンジンを搭載してLMP1-Lクラスを戦ったレベリオン。ローラシャシーを使用していた2011年からトヨタの3.4リッターV8エンジンを使用していたレベリオンだが、今季はエンジンをスイッチすることを明らかにした。ただし、新たに搭載するエンジンの詳細は明かさなかった。
「(エンジンを)変更するという決定はなされているが、詳細を明かすことはできない」と語るのはチームを率いるバート・ヘイデン。
「私が言えるのは、市場を眺めた時に、その選択肢の数に驚いたということだけだ。ジャッドのV8やV10、ニール・ブラウンが率いるAERのターボV6やV8だけでなく、HPDやコスワースという選択肢もあるんだ」
ヘイデンは、2月5日に発表されるWECとル・マンのエントリーリスト発行時にエンジンサプライヤーが明らかになっている必要はないのだと説明している。
ただ、今年も2台体制でWECにフル参戦する予定のレベリオンだが、エンジンサプライヤーをスイッチすることで、開幕戦を欠場する可能性もあるのだという。
「承認を受けることができれば、レベリオンが2台でフル参戦するというのはいつものことだ。ただし、我々がシルバーストンに参戦できるかを述べるにはまだ早いね」
一方でヘイデンは、トヨタエンジン自体に大きな不満はなかったことも強調。3.4リッターV8エンジンは2015年までしか使用できないことから、他のエンジンの採用に踏み切ったのだと説明した。なお、R-Oneに新たなエンジンを搭載するためのデザインは、このマシンの製作でタッグを組んだオレカが主導している。
レベリオンの今季ドライバーラインナップに関しては昨年と変わらないと見られている。昨年レベリオンは、12号車にニック・ハイドフェルド/ニコラス・プロスト/マティアス・ベッシェ、13号車にアンドレ・ベリッチ/ファビオ・ライマー/ドミニク・クライハマーを起用していた。
ヘイデンは、今季のラインナップに「大きな変化はないと思う」としつつ、ニッサンなどの他陣営とドライバーたちが交渉を行っていたかどうかは「分からない」とコメントしている。