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【F1新車】フェラーリ、“問題だらけのパワーユニット”の弱点克服へ努力

2015年01月30日 23:50  AUTOSPORT web

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フェラーリはパワーユニットにおいて大きな改善を施したという
フェラーリのテクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンは、昨年型マシンの弱点克服に努め、SF15-Tとパワーユニットにおいて大きな改善を施したと語っている。

 フェラーリは2014年、フェルナンド・アロンソが表彰台を2回獲得したのみで1勝も挙げることができず、ランキング4位と低迷した。アリソンは、フェラーリのパワーユニットがライバルたちほどエネルギー回生の効率がよくなかったことで、決勝で優れたパフォーマンスを発揮することができなかったと述べている。

「昨年のパワーユニットには多数の問題を抱えていた」とアリソンは2015年型F1マシンSF15-Tの発表の際に語った。

「シーズン序盤にはパワーデリバリーが優れておらず、ドライバーは望んでいるようなスロットルレスポンスをなかなか得られなかった」
「その問題はシーズン中にかなり改善したが、SF15-Tにおいてはさらに一歩前進させた」

「昨年のマシンの弱点は、ターボから回生できる電気エネルギーの量が足りずに、決勝中に強力なパワーレベルを生み出せなかったという点だ」
「それもあって、昨年フェラーリはレースでは予選ほどのパフォーマンスを発揮できなかった」
「予選とレースのパフォーマンスのバランスを取るため、エンジンの構造の変更に取り組んだ」

 アリソンは、昨年のチャンピオンであるメルセデスとフェラーリとのペース差は「受け入れがたいほど大きい」と述べ、そのギャップを縮めるために空力面の向上も目指したと述べている。
 フェラーリはマシンのリヤをよりタイトにし、冷却効率の向上にも努めた。

「マシンのリヤは2014年型とはかなり異なっている。ボディワークをかなりタイトにしてすべてを収めることに成功した」とアリソン。

「膨大な作業を通してこれを成し遂げた。風洞の作業だけでなく、デザイン部門もより効率的なラジエターデザインを見つけるために努力した」
「その結果、ラジエターから昨年より優れた冷却効果を得ることができる」