イタリアの名門フェラーリは30日、2015年のF1世界選手権を戦う新型マシン『SF15-T』を正式に発表した。
絶対的エースのフェルナンド・アロンソが去り、新たに4年連続王者のセバスチャン・ベッテルを迎え入れた今年のフェラーリ。マラネロの体制も一新したF1の象徴、フェラーリがその命運を託すニューマシン『SF15-T』を披露した。
注目のSF15-Tは、昨年新たなノーズ規定を忠実に体現した前モデルのF14 T同様、突起のないノーズを採用。しかしその形状は、モノコック前端からきれいな弧を描きつつ、ワイドかつ平らな形を保ちながら先端へと長く伸びている。
また、テクニカルデイレクターのジェイムズ・アリソン率いるテクニカルチームは、サイドポッド下側をアグレッシブに絞り込むなど、昨年不足していたダウンフォースを補う努力を施してきた。
ただ、以前の体制から独自路線として続けてきたフロントのプルロッドサスペンションは継承している。
昨年は1993年以来の未勝利に終わったフェラーリ。一年でチーム代表が2度も交代するなど、かつてのお家騒動の気配も漂うものの、ベッテルとキミ・ライコネンという新たなチャンピオンコンビには、跳ね馬復活という大きな期待がかけられている。
フェラーリの新車SF15-Tは、2月1日のヘレステストでベッテルがシェイクダウンする予定となっている。