トヨタ自動車は1月30日、お台場のMEGA WEBで2015年のモータースポーツ活動発表会を行い、この中でスーパーGT500クラスに参戦するLEXUS Racingの6台のドライバーラインナップが発表された。今季は4台のドライバーが変更されている。
2014年はスーパーGT500クラスの新規定に合わせ、レクサスRC Fで6台が参戦したLEXUS Racing。PETRONAS TOM'S RC FとKeePer TOM'S RC Fの2台がタイトルを争ったが、惜しくも新規定初年度のタイトル獲得はならず。2015年は王座獲得に向けたシーズンに臨むことになる。
そんな2015年のLEXUS Racingは、チーム体制とタイヤは2014年から変わらず。6台が参戦することになるが、そのうち4台でドライバーラインナップが変更されることになった。まず目立つのは、昨年2勝を挙げた中嶋一貴の名前が見られないことだ。1月のセパンテストにも参加していたが、2015年はWEC世界耐久選手権とスーパーフォーミュラに集中することになった。
その一貴に代わって、ジェームス・ロシターとともにトムス36号車をドライブすることになったのは伊藤大輔だ。伊藤が抜けたトムス37号車には、昨年36号車をスポットでドライブした平川亮が収まる。平川にとってはスーパーGT初のフル参戦となる。
一方、セルモで立川祐路と組んでいた平手晃平が古巣サードへ移籍。代わってサードから石浦宏明がセルモに移籍し、立川とコンビを組むことになった。石浦は立川とともにレクサスの開発ドライバーを務めており、スーパーフォーミュラでもセルモに在籍していることから、開幕から力を発揮していくことになりそうだ。
2010年以来のサード復帰となる平手だが、30日の発表では相方のドライバーはTBNのままとなっている。レクサス勢の今季のラインナップの中で、未発表はここだけとなっており気になるところだが、WEC世界耐久選手権に参戦していたニコラス・ラピエールの名や、元F1ドライバーの名前が上がっており、外国人ドライバーがここに収まることになりそうだ。平手は海外経験も長く、コミュニケーションは問題ないだろう。
コンビネーションが変わらないのは、6号車ルマンと、19号車バンドウ。昨年開幕時から速さをみせていた6号車だが、今季はトラブルを減らしていくことが上位進出へのカギとなりそう。また、昨年後半戦に快進撃をみせていた19号車は、ベテランの脇阪と爆発的なスピードをもつ関口のコンビで、今季もシリーズを盛り上げてくれそうだ。
1月のセパンテストでは早くも2015年仕様のエアロパーツを投入してきたレクサスRC F。新ラインナップがどんな走りをみせてくるのか。楽しみなところだろう。