メルセデスAMGは29日、イギリスのシルバーストン・サーキットで2015年型F1マシン『W06』のシェイクダウンを行った。
2014年チャンピオンのメルセデスは、今シーズン最初の合同テストが行われるスペインのヘレス・サーキットに向かう前に、シルバーストンでニコ・ロズベルグを走らせ、新車のシステムチェックを実施した。
彼らは、この模様をチームのTwitterで発信するとともに、“W06スパイ”のハッシュタグをつけた隠し撮り風のティザー動画と2枚の公式写真を公開。新車のディティールと修正が施されたカラーリングのイメージをファンに提供した。
これらの画像および動画は十分に鮮明とは言えないが、いくつかの点で新車の特徴を知ることができる。
昨年16勝を挙げ、ダブルタイトルの原動力となったW05と最も異なるのは、新しく規定されたノーズおよびシャシーと一体させる処理。さらにエンジンカバーとリヤ周りのパッケージングもはるかに洗練されているようだ。
ただ、新しいマシンはサイドポッドの形状やリヤウイングを支える2本の支柱からも、W05のDNAを多く受け継いでいるものとみられる。
この日のフィルミング走行は時折、吹雪となるコンディションで一時路面が凍結することもあったが、走行には支障もなく、チームはルイス・ハミルトンと合わせて18周を完了。大きなトラブルもなく作業を終えた。
メルセデスW06の正式発表は、ヘレステスト初日の2月1日に当地で行われる予定だ。