ルノー「2015年のパワーユニットは昨年とは別物」。向上に大きな自信
2015年01月29日 15:20 AUTOSPORT web
F1エンジンレギュレーションが大幅に変わった2014年、ルノーは大きく出遅れ、メルセデスの独走を許す結果となった。今年はレッドブルおよびトロロッソと共に、メルセデスとのギャップを縮めることを目指す。
ルノーのマネジングディレクター、シリル・アビテブールは「冬の間に何をすべきだったかについても、何を成し遂げたかについても理解している」と述べた。
「パフォーマンスを大きく向上させたと確信している。信頼性についても進歩したと思う」
「ライバルたちがどこまでの仕事をやってきたか分からないし、すべてのギャップをなくすことはできなかったかもしれないが、努力して昨年の後れを取り戻してきたのは確かだ」
ルノーのチーフテクニカルオフィサー、ロブ・ホワイトは、2015年に向けて成し遂げた変更について次のように語っている。
「パフォーマンスと信頼性向上のため、抜本的な変更を行った。パフォーマンス上優先されるアイテムに関し、すべてのシステムとサブシステムをアップグレードした」
「主な変更は内燃機関、ターボチャージャー、バッテリーに関わるものだ。ICEには2015年のレギュレーションに合わせて、燃焼室、エキゾーストシステムのコンセプト、可変トランペットに関し新しいものを導入する」
「コンプレッサーの効率を上げ、エネルギーリカバリーシステムはよりシビアな使用にも耐えることができるようになった」
「2014年のユニットは重心の面で優れていたが、シャシーへの組み込みがよりスムーズにいくよう、さらに調整した」
「その他にも多数のシステムや機能が合理化され、簡易化されている」
「要するに、2014年のパワーユニットから2015年のパワーユニットに引き継がれるパーツは非常に少ないということだ」
ヘッド・オブ・トラックオペレーションズのレミ・タファンは、「変更に関して詳しくは説明しないが、（開幕戦）メルボルンには昨年とは全く違うエンジンで臨むことになるだろう」と述べている。
レギュレーションで、エンジンマニュファクチャラーが変更を行える範囲はトークン（開発点数）システムによって制限される。今年変更できるのは全66トークン中32トークン（48パーセント）であり、2015年はシーズン中のアップデートを行うこともFIAは許可した。
ルノーはシーズン中の開発のために残すトークン数はわずかで、開幕戦の時点で32トークンのほとんどを使い切ると述べている。
