ドキュメンタリー映画『バベルの学校』が、1月31日から東京・新宿武蔵野館、渋谷のアップリンクほかで公開される。
フランス・パリが舞台の同作は、20国籍24人の移民の子どもたちが、フランス語の集中トレーニングを受けるための「適応クラス」で学んだ1年間に密着した作品。母語や文化、宗教、家庭の事情などバックグラウンドが異なる10代の子供たちがその違いに向き合い、議論や対話を重ねる姿や、彼らを見守る教師ブリジット・セルヴォニの奮闘などを描く。
監督を務めるのは、長編監督デビュー作『やさしい嘘』が2003年の『カンヌ国際映画祭』国際批評家週間グランプリを受賞し、長編2作目となる『パパの木』が2010年の同映画祭クロージング作品に招待されたジュリー・ベルトゥチェリ。
ベルトゥチェリは同作について「学校で一度躓いてしまうと、一生の問題になり、社会に馴染むことができなくなってしまいます。受け入れてくれる場所がないと、益々孤立してしまうのです。子供たちにしっかりと教育をすれば、きちんと社会のなかで生きていけるようになるということを、この映画は示していると思います」と語っている。