アルピーヌと『グランツーリスモ』シリーズをリリースするポリフォニー・デジタルは28日、グランツーリスモ6で展開されている『ビジョン・グランツーリスモ』の1台として、『アルピーヌ ビジョン グランツーリスモ』を発表した。
2016年に創立60周年を迎えるアルピーヌは、ブランドの本格的な復活を目指し、ルノーの下で現在新車の開発を進めているが、先行してモータースポーツ界ではスポーツカー耐久レースにアルピーヌA450を投入。LMP2クラスでル・マン24時間に参戦するほか、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)では13年~14年と2年連続タイトルを獲得している。
そんなアルピーヌから、ビジョン・グランツーリスモに名を連ねる1台が登場した。ビジョン・グランツーリスモは、グランツーリスモの15周年を記念し、世界中の自動車メーカーが作り上げた未来のクルマ像をイメージしたGTカーが登場するコンテンツ。これまでも多くの自動車メーカーが車両をリリースし、モータースポーツをイメージする車両も多数登場している。
アルピーヌからリリースされた『アルピーヌ ビジョン グランツーリスモ』は、A450のコンセプトを発展させた、オープントップの軽量で俊敏なバルケッタタイプのスポーツカー。デザイナーたちに下されたのは、「『リヤまわりとコクピット』にとりわけ注力せよ」という指示で、これはグランツーリスモ内でプレイヤーが使う最もポピュラーな視点だからだという。
その結果、社内コンペを経てビクター・スフィアゾフのアイデアが採用。できあがったのは、アルピーヌらしい印象のボディをもつスポーツカーで、フロントはアルピーヌの名車A110を、リヤの垂直翼はA210とA220をモチーフとしているという。カラーは3種類で、アルピーヌ伝統のフレンチブルーとオレンジ、ホワイト、ブラックが用意される。
「このプロジェクトに関わったデザイナーとエンジニアたちは、ブランドのスピリットを体現するクルマを作るという仕事を与えられた。でき上がったクルマのスタイルは、アルピーヌのDNAを見事に表現したと言えるだろう」と語るのは、アルピーヌCEOのベルナルド・オリビエ。
「そのパフォーマンスはプレイヤーがゲームパッドを通してステアリングを握る時も期待を裏切りらない。アルピーヌの創立者、ジャン・レデレが作ったクルマたちの伝説的なハンドリングが受け継がれているのだ」
また、グランツーリスモシリーズの山内一典プロデューサーは、「アルピーヌは私が大きな影響を受けたブランドであり、ポリフォニー・デジタルとアルピーヌ、双方のチームが濃密なコミュニケーションを取れたことに感謝しています。この綿密な連携は、双方が共有する情熱によって実現したものです」と語っている。
この『アルピーヌ ビジョン グランツーリスモ』は、グランツーリスモ6内だけでなくフルスケールモデルが作成され、パリのガラ晩餐会でアンベイルされた後、パリのポルト・ド・ベルサイユで開催される2015年レトロモビールショーでも展示されることになるという。グランツーリスモ6内には、3月の無料アップデートを通じて登場予定だ。