レッドブル・レーシングのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、2015年の同チームの新車デザインにはエイドリアン・ニューエイが深く関わっていると語っている。昨年同チームは、チーフテクニカルオフィサーのニューエイが2015年からはF1の業務から距離を置くと発表した。
レッドブルは昨年6月、ニューエイが2015年以降はF1の実際的な作業から身を引くことを発表した。ただしニューエイは、今後数年間にわたりF1マシン開発におけるアドバイザー的役割を担いつつ、新しいプロジェクトに取り組む予定となっている。
レッドブルは、今後、チャンピオンチームの地位に上り詰める上で大きな役割を果たしたニューエイから全面的な貢献を得られなくなる。この変化がレッドブルにとって大きな打撃になるとの見方もあるが、ホーナーは、2015年型マシンRB11のデザインにおいてニューエイは大きな役割を果たしたと述べた。
「エイドリアンのインプットは減ったものの、それでも今年のマシンの設計に深く関わっている」とニューエイは、27日に行われたレッドブルのメディアイベントにおいて発言した。
「彼は(ヘレスでの)テストにも出席する。今は使える時間の半分ほどを(F1に)割いてくれているが、エイドリアンの時間の50パーセントには非常に大きな価値がある」
「彼はエンジンの状況にも気を配っている」
ホーナーはこの日、今年型マシンのデザインに最大限の時間を使ったため、マシン製造が遅れており、2月1日のプレシーズンテストのスタートに間に合わせるために、全力で作業に当たっていると明かした。
4年連続チャンピオンに輝いたレッドブルだが昨年はメルセデスに大敗を喫しており、2015年にはギャップを縮め、タイトル争いに復帰することを目指す。