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もの派の作家『菅木志雄 置かれた潜在性』展、制作ノートや記録映像も公開

2015年01月28日 12:00  CINRA.NET

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菅木志雄『捨置状況』1972/2013年 Collection: GLENSTONE 撮影:佐藤毅
『菅木志雄 置かれた潜在性』展が、3月22日まで東京・清澄白河の東京都現代美術館で開催されている。

1944年生まれの菅は、イタリアの芸術運動「アルテポーヴェラ」と並び、近年国内外で注目を集める「もの派」を代表するアーティストのひとり。石や木、金属版、水などの身近な物質を素材に、物の在り方や空間を巡る本質的な問いを主題にしたインスタレーションを多く発表している。

同展は、菅のコンセプトが先鋭的に表れていた1970年代の作品を通して、作品に内包されている物質と身体、情報、空間などに関する菅の視点を提示するもの。インスタレーションに加え、菅が1967年から物や空間についての思考を記していた制作ノートや、1974年から本格的に取り組んでいた空間を活性化させる「アクティヴェイション」と呼ばれるパフォーマンスの記録映像も公開される。

また関連イベントとして、1月25日には菅と長谷川祐子(東京都現代美術館チーフキュレーター)の対談が開催されるほか、3月7日には菅によるアクティヴェイションが行われる。