NASCAR最高峰のカップシリーズで過去4度のタイトルを獲得しているジェフ・ゴードンが、2015年シーズンいっぱいでシリーズへのフル参戦を終えることになった。ゴードンによると、ここ数年は毎年そうした計画を考えていたのだという。
1992年最終戦でヘンドリック・モータースポーツからカップシリーズへのデビューを果たしたゴードンは、これまで95年/97年/98年/2001年と4度のチャンピオン経験をもつだけでなく、現在もトップドライバーのひとりとして活躍。キャリア合計92勝を挙げている大ベテランだ。
22日、ゴードンがカップシリーズへフル参戦するのは15年が最後になると発表された。ゴードンによると、シリーズから身を引くことはここ数年考えていたことだが、チームを率いるリック・ヘンドリックに毎年説得されていたのだという。
「正直に言うと、これは数年前から考えていたことだったんだ。ここ数年は、考えることができるオフシーズンの間、僕とリックは自分たちの将来や、ヘンドリック・モータースポーツの将来について話し合っていた」
「キャリアの中でこうした位置に到達し、チームとしてやれるだけのことをやってしまうと、異なるステップに踏み出すのはいつが適切なのかを考えるようになるものなんだ」
「リックは僕のことを長く長く説得し続けた。そして僕は『いや、これが最後の年だと考えている』と言い続けたんだ」
ゴードンは、今回の決断が引退ではないことを強調。今後もモータースポーツ界で活動していくということだが、15年の最終戦ホームステッド以降にNASCARのトップカテゴリーでレースをすることはないだろうと語っている。
「ホームステッドが僕に会うことのできる最後のレースだというのはいい考えだと思う」とゴードン。
「本当にそうなるかどうかは分からない。ただ、復帰やスポット参戦はないと考えているんだ」
一方でゴードンは「(計画は)オープンなままにしておきたいんだ。マシンに乗ることができるようにね」と語り、NASCARの他のカテゴリーやその他のレースへの挑戦を示唆している。
「トラック(シリーズ)かもしれないし、ル・マンやロレックス(デイトナ24時間)でのプロトタイプカーかもしれない。そうしたものではないかもしれない。バギーで砂漠を走ったこともあるから、バハ1000に出てもいいかもね」
「どんなレースに出場するかは何も決まっていない。ただ、すでに計画している仕事がたくさんあるから、引退ではないんだ」
14年シーズンは、4勝を挙げてランキング6位で終えているゴードン。最後のフル参戦となる15年も、最後まで競争力を保ってシーズンを終えたいと意気込んだ。
「もちろん、トップで去りたいと思っているよ。ただ、もしそれができなかったとしても、最後までコンペティティブで、トップレベルのレースをしながら去っていきたいと考えているんだ」
「昨年は、今年もそれができるという感触があったんだ」