ロータスF1チームのCEO、マシュー・カーターは、今年チームは財政的に安定しており、F1ランキング3位を狙えると語った。
26日、ロータスは2015年を戦うマシンE23ハイブリッドの画像を初公開した。
2012年、2013年と大幅な赤字を出したロータスだが、昨年は損失を減らすことに取り組み、今は財政的にいい状態になっているとカーターは言う。
「細かいことはお話しできないが、財政面の問題を解決しようと努力してきた。昨年の今頃、大勢の従業員を解雇した」とカーター。
「少し解雇しすぎたため、シーズンの途中でデザイン部門と空力部門にスタッフを呼び戻した」
「空力部門の再編も行った。そういった努力が実りつつある」
ロータスはスポンサーが減り、公開された新車のデジタルイメージではマシンについたスポンサーロゴが少なく見えるが、2015年シーズンがスタートするころにはいくつか新しいパートナーが加わっている見込みだと、カーターは述べた。
「今年の予算は2013年に比べると削減されてはいるものの、昨年レベルを予定している」
「今日発表したマシンにはついていないが、開幕戦では新しいスポンサーをいくつか迎えることになるだろう」
「チームのビジネス部門では結果を出すための努力がなされており、財政面ではいい状態だと思う」
「さらに資金が得られれば、それはマシンパフォーマンスの改善のために利用できる。ここ数年は、資金が入っても負債のブラックホールへと消えていった。だが今はマシン開発に充てることができる」
今年ロータスはルノーからメルセデスのパワーユニットにスイッチしたことで、昨年のウイリアムズのように飛躍を遂げられることを期待している。F1に新パワーユニットが導入された2014年、ルノーと共にロータスは低迷しランキング8位に終わった。
カーターは、財政的に安定していることと体制変更によって、ウイリアムズを脅かす存在になれることを期待していると語った。彼によるとE23は風洞上では非常にいい数値を出しているということだ。
「ウイリアムズにチャレンジし、彼らに並ぶポジションに行けることを期待している」とカーター。
「現実的に考えることが大事なので、過剰に楽観的になるつもりはない。だがコンストラクターズ選手権3位か4位が実際の目標だ」
「ただしそれにはレッドブルがどこまでうまくルノーに対処できるか、ホンダがマクラーレンと共にどれだけのことができるか、フェラーリがどこまで改善できるかに大きく左右される」