DTMドイツツーリングカー選手権に参戦するメルセデスベンツは、2015年の新たなドライバーとしてマキシミリアン・ゴッツを起用すると発表した。
28歳になるゴッツは、2005年までユーロF3に参戦した後、フォーミュラ・マスター参戦等を経てGTレースに転身。2012年にはドイツのADAC GTマスターを制し、ブランパン・スプリントやブランパン耐久等、多くのGTカーレースにメルセデスベンツSLS AMG GT3で参戦。これまで82レースで10勝、32表彰台という驚異的な成績を残し、14年はブランパン・スプリントの王座を獲得した。
ゴッツは13年にもDTMテストを行い、14年12月にヘレスで開催されたDTMテストにも参加。そのスピードが認められ、2015年からDTMに参戦することになった。なお、15年からDTMのメルセデスは『メルセデスAMG・C63 DTM』という名称となる。
「初めてDTMに参戦できると知った時のことは、この後もずっと忘れないと思う。僕がAMGカスタマー・レーシングを通じてさまざまなチームから参戦してきたことを、メルセデスのレースプログラムは見てくれていたんだ。信じられない気分だよ」とゴッツ。
「また、カスタマープログラムでも素晴らしいドライバーがいて、トップカテゴリーへのステップアップになり得ることを証明できたと思う」
「夢が叶った──というのとちょっと似ているね。でも、DTMで成功するために多くのことを学ばなければならないと思う。今はテストで新しいチームと働くのを楽しみにしているよ。すべては開幕戦のホッケンハイムに続いていくんだ」
また、AMGカスタマー・レーシングの代表を務めるトビアス・ムアースは、「ガルウイング(SLS AMG GT3)からC63 DTMにスイッチすることになったマキシミリアン・ゴッツは、このカスタマースポーツの成功の証明だ」とゴッツのDTM昇格を喜ぶ。
「そしてまた、すべての我々のカスタマーチームとドライバーに対し、素晴らしい将来があることを示しているんだ」