スーパーGT500クラス、スーパーフォーミュラで活躍する塚越広大が、2014年7月から埼玉県飯能市にあるカートコース、『フォーミュランド・ラー飯能』のオーナーに就任したという。
飯能市にあるフォーミュランド・ラー飯能は、全長540mのカートコースで、1993年開業。いまや日本にも数多くのコースが存在するレンタルカートコースの先駆けとして、多くのカーターに愛されてきた場所で、アップダウンのあるコースは多くのファンをもつ。
そんなフォーミュランド・ラー飯能の新たなオーナーに、国内トップドライバーのひとりとして多くの名勝負を展開、ホンダのエースのひとりでもある塚越が就任することになった。これは1月26日にフォーミュランド・ラー飯能から発表されたもので、昨年7月に創設者である阿川和生氏からコースを引き継いだ形となっている。
実は塚越は6歳の時、フォーミュランド・ラー飯能がオープンした日に初めてカート走行を体験したという。この場所でモータースポーツの楽しさとテクニックを学びステップアップを果たし、まさに「フォーミュランド・ラー飯能は僕にとって故郷のようなもの」と塚越。
「フォーミュランド・ラー飯能は『モータースポーツをより多くの人に気軽に体験してほしい』というコンセプトのもとでスタートしました。その思いをしっかりと受け継いで、これからも年齢や性別を問わず、幅広い層の方が気軽にモータースポーツの楽しさに触れられる場所にしたいと思っています」と塚越。
「僕はフォーミュランド・ラー飯能で初めてカートに乗って、それからずっとここで育ってきて、今もキッズスクールなどを開催させてもらっています。フォーミュランド・ラー飯能は僕にとってレーサーとして育った故郷のようなもので、プロドライバーになってからもすごく大事な場所だと思ってきました」
「そんな時、阿川さんから『誰かコースをやってくれる人がいないかな?』と相談され、僕にとって大事な場所であるフォーミュランド・ラー飯能を、今のままで存続させていきたいという一心で、僕がフォーミュランド・ラー飯能を引き継ぐことになりました」
「僕はこれまでどおりに、フォーミュランド・ラー飯能を年齢や性別に関係なく、たくさんの人がレースを楽しめるところにしたいと思っています。子どもたちには、モータースポーツを始める最初の入口にすることや、レースの面白さを体感してもらい、『サーキットにレースを見に行ってみたい』『プロのレーサーを目指してみたい』と思ってくれる、そんなきっかけとなる場所にしたいです。ただ、僕はここを子どもだけが楽しめる場所にしたくありません。大人たちが集まって、ワイワイと楽しめる場所にしたいと思っています」
今後、塚越は「毎年年末に開催されている『クリスマス大運動会』のように、僕だからできること、フォーミュランド・ラー飯能だからできることはたくさんあると思います」と新たなイベント等の開催に積極的に挑戦し、フォーミュランド・ラー飯能を舞台にモータースポーツの楽しさや魅力を広げていきたいという。
阿川氏は今後もアドバイザーとしてコースに携わっていく予定で、“塚越オーナー”との二人三脚で、フォーミュランド・ラー飯能を盛り上げていくことになりそうだ。