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デイトナ24時間はチップ・ガナッシの02号車フォードDPが1.3秒の僅差で総合優勝飾る

2015年01月26日 12:00  AUTOSPORT web

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USCC開幕戦デイトナ24時間 総合優勝を果たした02号車ライリー・フォードDPの面々
ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)は24日~25日、開幕戦デイトナ24時間の決勝レースが行われ、チップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソン/トニー・カナーン/ジェイミー・マクマーレイ/カイル・ラーソン組02号車ライリー・フォードDPが総合優勝を飾った。

 今年もUSCCの開幕戦として開催されたデイトナ24時間には、4クラス合わせて53台がエントリー。予選では、今季からLMP2にスイッチしたマイケル・シャンク・レーシングの60号車リジェJS P2・ホンダがポールポジションを獲得。2番手にガナッシの02号車フォードDP、3番手には同じくガナッシの01号車が続いた。

 ポールポジションはLMP2に譲ったデイトナプロトタイプ(DP)陣営だったが、決勝ではガナッシの2台や、アクション・エクスプレスの5号車コルベットDP、ウェイン・テイラー・レーシングの10号車コルベットDPなどが序盤から首位争いを展開していった。

 レース終盤は、残り20分というところでイエローコーションが導入されたため、最後は5周のスプリントレースが繰り広げられた。ここでは、02号車フォードDPと5号車コルベットDPの2台が僅差で首位を争うも、02号車が1.3秒差でトップチェッカー。ガナッシが6度目のデイトナ総合優勝を獲得した。一方、レース半ばには燃圧の低下によりコース上にストップし、修復のため3ラップダウンと大きく後退する場面もあった5号車コルベットDPは、猛追を見せて再び首位争いに加わったものの、わずかに及ばずデイトナ2連覇を逃すこととなった。

 終盤のピットストップで02号車にかわされて2番手から首位を窺っていた10号車コルベットDPは、最後のイエローコーションの際にピットストップ。6時間の区切りの中でひとりが4時間以上ドライブしてはならないという規定をクリアするためのドライバー交代だったが、ピットレーン閉鎖中だったことからピットスルーペナルティを受けてタイムロス。チェッカー間際のスプリントには加わることができず、1分以上引き離されての3位となった。なお、終盤まで首位を争っていたガナッシの01号車は、22時間目にクラッチのトラブルが発生しリタイアを喫している。

 LMP2勢の最上位は、ポールポジションからスタートした60号車リジェの11位に。スタート直後に首位を奪われるも、上位争いに名を連ねていた60号車だったが、夜間のコースオフによるダメージなどで遅れを喫してこの順位でのチェッカーとなった。

 エクストリームスピード・モータースポーツ(ESM)が投入し、今回がデビューレースとなったHPD ARX-04bの2台は、トラブルによりリタイア。1号車は一時トップを争う場面もあったものの、夜間にギヤボックスのトラブルに見舞われて戦線離脱。2号車は序盤にパワーを失ってリタイアとなっている。マツダLMP2 SKYCATIV-Dレーシング勢は、07号車が一時首位につける場面もあるなど注目を集めたが、2台ともにリタイアとなった。

 オレカFLM09のワンメイクで争われているPCクラスでは、COREオートスポートの54号車がレースの大半をリードしていたものの、残り20分というところでクラッシュを喫し、マシンが炎上。これにより首位に躍り出たPR1/マティアセン・モータースポーツの52号車が優勝を飾っている。2位にはBAR1モータースポーツの16号車、3位にCOREの54号車が入っている。

 GTLMクラスでは、コルベット・レーシングのアントニオ・ガルシア/ヤン・マグヌッセン/ライアン・ブリスコ組3号車コルベットC7.Rが優勝。最後のイエローコーションにより30秒のリードを失った3号車だったが、BMWチームRLLの25号車BMW Z4 GTEの追撃を振り切った。

 一方、25号車BMWは、レース終盤22時間目まではリードを保っていたものの、ピットストップでタイムをロスして後退。最後まで3号車コルベットを追うも届かず2位となった。クラスポールからスタートした4号車コルベットは、中盤までは3号車とともにレースをリードしていたが、18時間目にPCクラスのマシンと接触したことで右フロントのパンクに見舞われピットイン。ここで2ラップを失い、最後はクラス3位でレースを終えた。

 GTDクラスでは、開幕前のテストから速さを見せていたライリー・モータースポーツのダッジ・バイパーSRT勢がレースの大半をリード。予選中に赤旗の原因を作ったとして、クラス19番手からのスタートとなっていた93号車が優勝を飾った。2位には最後まで首位を追ったアレックス・ジョブ・レーシングの22号車ポルシェ911 GTアメリカ、3位にはデンプシー/ライト・モータースポーツの58号車ポルシェが入った。藤井誠暢と星野敏もドライブしたフライングリザードの45号車アウディR8 LMSは、クラス10位でレースを終えている。