2015年WRC世界ラリー選手権の開幕戦モンテカルロは24日、SS9~12のデイ3が行われ、デイ2に引き続きフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が総合首位を獲得した。前日デイリタイアし、総合15番手でデイ3を迎えたセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)は、9番手まで順位を上げている。
安全上の理由から最初のステージが中止され、デイ3は当初の予定より短い行程で行われた。実質的に最初のステージとなったSS10は、ロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)がトップタイムを記録した。総合首位のオジェは慎重な走りに徹しステージ9位。ステージ6位となった総合2番手のヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が40秒ほど差を詰めたが、オジェは1分以上のリードを保った。
続くSS11は、デイ2でリタイアしたセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)が最速タイムを記録し、前日15番手だった総合順位を9番手まで上げている。ラトバラはステージ3位、オジェはラトバラから2秒遅れたステージ5位を獲得した。
デイ3最後のステージのSS12は、ローブと同じく前日デイリタイアしたシトロエンのクリス・ミークが今大会初のステージ1位を獲得。ここでもオジェは慎重な走りに徹し、ステージ4位を獲得したラトバラより20秒遅いステージ8位となった。これにより両者の差は、42.8秒まで縮まっている。
総合順位は、前日に引き続きフォルクスワーゲン勢がトップ3を独占。オジェが首位、総合2番手にラトバラ、総合3番手はオジェから1分49秒遅れでアンドレアス・ミケルセンというオーダー。
総合4番手はシトロエンのマッズ・オストベルグが獲得したが、33.3秒差で総合5番手のダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)、38秒後方に同じくヒュンダイのティエリー・ヌービルがつけており、4番手争いは接戦が展開されている。
ローブは総合9番手。前を行く8番手マーティン・プロコップとの差は44.7秒となっている。