2015年WRC世界ラリー選手権の開幕戦モンテカルロは23日、SS3~8のデイ2が行われ、シトロエンのセバスチャン・ローブとクリス・ミークはデイリタイアし総合15番手、21番手となった。マッズ・オストベルグは総合5位を獲得している。
■シトロエン・トタル・アブダビWRT(シトロエンDS3 WRC)
セバスチャン・ローブ/総合15番手
今日のような路面コンディションでタイムを失わないためには、とにかくアタックするしかなかった。最後のSSでは路面が凍っているのに、ブレーキを早くかけすぎたんだ。そのせいでマシンがスライドして岩にぶつかり、サスペンションを壊してしまった。
路面コンディションは僕らの理想とするものではなかったけど、首位と8秒差だったから速く走る必要があった。でもプッシュしすぎてはダメだったんだ。アクシデントを起こした時、僕らは必要以上に攻めすぎていたんだ。
マッズ・オストベルグ/総合5番手
とても難しいコンディションだったね。本来減速する必要のないコーナーでも速度を落とさなきゃいけない時があって、少しイライラしたよ。もう少し上を狙えたけど、危険を冒す必要は無いと判断した。今日のパフォーマンスには満足しているよ。
クリス・ミーク/総合21番手
SS8の中盤にある高速の左コーナーでマシンがスライドしてしまった。なんとか体勢を立て直そうとしたんだけど、木にぶつかってしまったんだ。それでリアのサスペンションを壊してしまったから、ラリーを続けられなかった。マシンはメカニックが修理してくれるから、明日はラリー2規定に従って再スタートできると思うよ。
フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェは総合首位を獲得。続く2番手、3番手もフォルクスワーゲンのヤリ-マティ・ラトバラとアンドレアス・ミケルセンが獲得している。
■フォルクスワーゲン・モータースポーツ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)
セバスチャン・オジェ/総合首位
すごく難しいコンディションが続くタフな一日だったよ。事前にコースに凍結がないか調べてくれたスタッフに感謝するよ。素晴らしい仕事をしてくれたからね。
セバスチャン・ローブとの対決はファンも興奮したと思うけど、コックピットにいた僕たちも興奮した。ローブが、あるステージでアドバンテージを手にしたら、次のステージで僕が取り返した。でもラリーでは、常に冷静であることが大事だって証明されたんじゃないかな。最後のステージでのローブのクラッシュは、僕らのバトルの終わりを意味するから、ファンはガッカリしただろうね。
僕たちは、かなりのリードを築いているけど安心はしていないよ。まだ難しい路面コンディションが続くからね。集中を切らさないようにして、ラリーを続けていかなきゃいけない。
ヤリ-マティ・ラトバラ/総合2番手
開幕戦の目標はトップ4でフィニッシュすることだった。これは今でも同じだよ。僕はモンテカルロで、いい結果を残したことがないし、天候やタイヤ選択、コースについても、まだまだ学んでいる段階なんだ。だから、今日のリザルトと経験したものに満足しているよ。
選手権争いを考えれば、目先の勝利のために危険を冒すよりたくさんポイントを取ることのほうが重要だよ。ダカールラリーと違って選手権は年末まで続くから、なにが重要なのか見失わないようにしなきゃいけないんだ。
アンドレアス・ミケルセン/総合3番手
今日は、とにかく安全にいくと決めていた。正しいタイヤ選択をしたことも、無事に一日を終えるのに役立ったと思う。霧で5メートル先が見えないステージがあったし、グリップレベルは常に変化したから大変だったよ。こんな難しい一日を総合3番手で終えられるなんて素晴らしいよ。ローブとミークの不運にも助けられているけどね。
モンテカルロは始まったばかりだから、集中して戦いを続けていくよ。そうすれば最終的にもいい結果を出せると思うんだ。