2015年WRC世界ラリー選手権の開幕戦ラリー・モンテカルロが22日スタートし、SS1~SS2が行われたデイ1で、Mスポーツのオット・タナクは総合4番手、エルフィン・エバンスは総合5番手を獲得した。ヒュンダイのティエリー・ヌービルは総合8番手、ダニ・ソルドは総合12番手となっている。
■Mスポーツ(フォード・フィエスタRS WRC)
オット・タナク/総合4番手
「今日マシンがみせたパフォーマンスには満足している。SS1は雪と氷ばかりだった。とてもトリッキーなコンディションだったけど、いいリズムを掴むことができたんだ。コースには留まり続けたけど、順位を押し上げるような出来事もなかったね。SS2は、もう少し路面が見えていたけど、凍結しているところも多かったし、砂利もコース上に出ていた。タイヤ選択は間違っていなかったから、走るのは楽しかったね。出だしとしては上々だと思うよ」
エルフィン・エバンス/総合5番手
「とてつもないスタートだった。SS1は想像よりもひどいコンディションで、いい走りができなかった。なるべくミスをしないように心掛けたよ。SS2ではチームが良いタイヤをチョイスしてくれた。支えてくれたチームのみんなに感謝するよ」
■ヒュンダイ・モータースポーツ(ヒュンダイi20 WRC)
ティエリー・ヌービル/総合8番手
「戦いの場に戻ることができて、嬉しかったけどタフな一日だった。今日はとても難しいコンディションだったから、安全にいくのが第一目標だった。SS1では特に慎重に走るよう心掛けたんだ。ここまで路面が凍結しているコンディションで走った経験がなかったから、かなり集中する必要があったからね。SS2は少し危険を感じたから、安全なペースで行くようにした。明日も今日みたいな路面コンディションが続くようなら、集中力を維持していく必要があると思う」
ダニ・ソルド/総合12番手
「SS1で大きくタイムを失ってしまった。滑りやすい路面コンディションのなか、ブレーキをかけるのが遅すぎて、コーナーを真っ直ぐ進んでしまった。運悪く溝にはまってしまったから、コ・ドライバーのマルクがマシンを押すことになったよ。なんとかコースには戻れたけど、30秒以上ロスしてしまった。SS2ではスパイクタイヤを選択したんだけど、路面は乾いていたからミスチョイスだったよ。視界にも問題があって苦労したんだ。それでも、なんとか初日を終えることができたから、明日に向けて改善できるところは改善していくよ」
ミシェル・ナンダン(ヒュンダイ・モータースポーツ代表)
「ラリー・モンテカルロはシリーズのなかで、過酷なイベントのひとつだから、WRC参戦2年目の私たちにはチャレンジの場だ。ヌービルとソルドの両方が初日を終え、2日目を迎えられることを嬉しく思うよ。ヌービルは、経験したことのないコンディションのなか、集中してドライビングしていた。この経験は今後彼の助けになるだろうね。ソルドの方は、アクシデントがあったけど、クルーがうまく対応してくれたおかげで、切り抜けることができた。明日は失った順位を取り戻してくれると信じているよ」