2015年WRC世界ラリー選手権の開幕戦ラリー・モンテカルロが22日スタートし、SS1~SS2が行われたデイ1で、シトロエンからスポット復帰しているセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)が総合首位を獲得した。フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェは総合2番手、ヤリ-マティ・ラトバラは総合3番手となっている。
■シトロエン・トタル・アブダビWRT(シトロエンDS3 WRC)
セバスチャン・ローブ/総合首位
「最初のステージはそこら中、路面が凍っていた。車内の区間タイム表示が禁止されているから、まわりとのギャップが分からなかったけど、ステージを終えてタイム差に驚いたよ。20kmも氷の上をドライブしていると、自分が速く走れているのか、わからなくなってくるんだ。SS2もプッシュしたんだけど、路面がひどい状況だった。すべてのコーナーに泥や砂利、草があるような感じだったよ。ラリーはまだ始まったばかりだしモンテカルロでは、なにが起きてもおかしくない。僕たちのペースは大体掴めたから、あとは明日は路面がカチカチに凍ってくれて、コーナーが汚れていないことを祈るよ」
イブ・マトン(シトロエン・レーシング代表)
「出走する順番によって路面コンディションが大きく変わるタフな一日だった。ローブはいつも私たちを驚かせるね! 総合首位という結果は、私たちがマシンに施したアップグレードがうまく機能したということだ。クリス・ミークとマッズ・オストベルグはローブとは違う目標のために戦っている。彼らは選手権争いをしているから無理はしていないんだ。モンテカルロは始まったばかりだ。明日の朝に行われる3つのステージがラリーの流れを決めるだろう」
■フォルクスワーゲン・モータースポーツ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)
セバスチャン・オジェ/総合2番手
「一番最初に走るのは簡単じゃなかった。路面コンディションがどんどん変わっていくからね。目の前の路面が濡れているだけなのか、凍っているのか、見当がつかなかったよ。僕たちは用心深く、リスクをなるべく避けて走るように心掛けた。確かにSS1では最速ではなかったけど、正しい選択だったと思うよ」
ヤリ-マティ・ラトバラ/総合3番手
「こんなに難しいモンテカルロのスタートは初めての経験だと思う。グリップレベルが常に変化するから、判断するのが難しかったよ。簡単に分単位のロスをしかねない状況だったから、僕のタイムには満足している。SS2ではラッチが壊れたせいで、時々トランクが開いてしまったんだ。それに少しイライラしたけど、それ以外は、まずまずのスタートだったと思う」
ヨースト・カピト(フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表)
「モンテカルロがどれだけ緊張感があり、ワクワクするものか改めて認識したよ。ローブとオジェのセバスチャン対決は1対1の引き分けに終わった。彼らはどちらも出走順からアドバンテージを得たし、出走順に悩まされもした。モンテカルロでは、ふたりのギャップは微々たるものだよ。このふたりの戦いは明日以降も私たちを楽しませてくれるだろうね。ラトバラとアンドレアス・ミケルセンは、難しいコンディションのなか、極力リスクを避けて手堅い走りをしている。今日のラリーをみる限り、今回のモンテはとてもエキサイティングなものになりそうだ」