鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎを運営するモビリティランドは23日、2015年のWTCC世界ツーリングカー選手権の日本ラウンドの開催をツインリンクもてぎで行うと発表した。
ツーリングカーレースの世界最高峰であるWTCCは、2008年に初めて日本で開催。当初は岡山国際サーキットが開催地となっており、11年からは鈴鹿サーキットで開催。14年は初めてフルコースで争われていた。
そんなWTCCの日本ラウンドが、今度はツインリンクもてぎのロードコースに場所を移して開催されることになった。これは13日、モビリティランドとWTCCを運営するユーロスポーツ・イベント・リミテッド(EEL)の間で合意に至ったもので、開催日時は9月12日(土)にフリー走行と予選が、13日(日)に決勝レースが行われる日程となっている。
このもてぎでの開催について、モビリティランドの曽田浩社長は「ツインリンクもてぎのロードコースは、EELからWTCCの魅力をより引き出すコースとして評価を受けており、我々はこの世界最高峰のツーリングカーレース開催によって、ツインリンクもてぎの魅力をさらに多くのモータースポーツファンにお届けできると確信しています」とコメントした。
また、EELの運営担当役員を務めるフランソワ・リベイロは「WTCCにとって日本の新たなホームグラウンドともいえる場所を、もてぎに見出した。MotoGPでも使用されるロードコースは、ツーリングカーにとっても高いレベルのレースができる」と語っている。
「このもてぎのコースレイアウトであれば、オーバーテイクなどの接近戦が確実に期待できるだろう。9月半ばという気候の良い開催時期でもあり、私たちWTCCは多くの人たちに足を運んでいただくため、日本のスポンサーとともに、東京近郊でのプロモーション活動に力を入れていく」
2015年のWTCCは、昨年の参戦初年度でチャンピオンを獲得したシトロエンに対し、シビックWTCCを擁するホンダ、ニューマシンであるベスタを投入するラーダ等のワークス勢、シボレー・クルーズ等を使うプライベーター勢が挑んでいくことになる。
ブレーキングが重要になるもてぎという舞台で、“格闘技レース”と言われるWTCCがどんなレースを展開するのか。サポートレースやチケット情報などは後日案内されるとのことで、特に関東近郊のファンにとってはぜひチェックしておきたいところだ。