今週初めに、2015年からベライゾン・インディカー・シリーズに導入されるエアロキットのホモロゲーションが行われ、ホンダはライバルのシボレーチームにも対抗できると意気込んでいる。
今シーズンから、これまで使用していたシャシー、ダラーラDW12にエアロキットを導入するインディカー・シリーズ。エアロキットは、エンジンを供給しているホンダとシボレーがそれぞれのカスタマーに供給することとなる。
インディカーの技術部門は、1月18日のホモロゲーションの締め切りを前に両メーカーからエアロキットのCADデータを入手した。
ホンダのアメリカ活動の拠点となるホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)の副社長であるスティーブ・エリクセンは、そのエアロキットに自信を見せている。
「我々のチームのために非常に競争力のあるパッケージを開発したと感じている。3月にシボレーと戦うのを楽しみにしているよ。テストは、オーバルとロードコースの両方で、とても期待できる結果だった」
一方、シボレーのインディカー・プログラム・マネージャーを務めるクリス・ベルべは、ホモロゲーションは予定通り完了し、3月1日に各チームにデリバリーできるように進めていると語る。
「締め切りを満たすため、我々は製造面でとても忙しい段階になっているよ。デザインを仕上げ、テストからのフィードバックを取り入れ、新たに発見したデザイン問題をクランクに回す、大変な並列作業なんだ」
エアロキットのホモロゲーションは、エンジンホモロゲーションとは異なり、シーズン中に供給されるパーツと比較するため、メーカーから提供されたパーツを保管され、CADデザインの提出も必要とされる。
インディカーのエアロ開発ディレクターのティノ・ベリは、「CADと実際に供給されるパーツには違いが生じる。我々は彼らにフィードバックを与えるが、実際にパーツの測定が完了するまでは、パーツに最終的なサインは行わないよ。すべてのクルマにフィットされなければならないし、各パーツの重さもチェックする予定だ」とコメント。
エアロパーツはホモロゲートされるが、メーカーはレギュレーション内でアップデートすることが可能となっており、インディカーは2年間で3つのアップグレード制限を課している。
3月8日にブラジリアで開幕戦を迎えるインディカーだが、開幕戦はエアロキットを装着せずに3月16、17日に予定されているバーバー・モータースポーツパークでのテストでお披露目され、ロード・ストリート用のエアロパーツはセント・ピーターズバーグで、オーバル用は、インディ500で実戦投入される予定だ。