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デイトナ24時間開幕。LMP2の60号車リジェJS P2・ホンダがポールポジションを獲得

2015年01月23日 13:00  AUTOSPORT web

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USCC開幕戦のデイトナ24時間でポールポジションを決めたマイケル・シャンク・レーシングの60号車リジェJS P2・ホンダ
ユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ(USCC)は22日、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開幕戦デイトナ24時間の公式予選が行われ、マイケル・シャンク・レーシングのジョン・ピュー/オズワルド・ネグリJr./AJ.アルメンディンガー/マット・マクマーレイ組60号車リジェJS P2・ホンダがポールポジションを獲得した。

 グランダムとアメリカン・ル・マンの統合によって昨年からスタートしたUSCCの2年目のシーズンは、LMP2が開幕ポールを決めることとなった。昨年のデイトナでLMP2勢は、予選最高位が10番手、決勝最高位は3ラップダウンの5位と、デイトナプロトタイプ(DP)勢の後塵を拝する格好となっていた。

 60号車リジェは今回、予選前に行われた2度のフリー走行でもトップタイムをマークするなど速さを見せると、予選ではネグリJr.がドライブし1分39秒194をマーク。2番手につけたチップ・ガナッシ・レーシングの02号車ライリー・フォードDPをコンマ1秒上回ってポールポジションを決めた。

「DP勢が低い気温の中で接近してくるだろうということは分かっていた。ただ、僕もマシンのもつすべてを引き出したと断言するよ」とネグリJr.は予選を振り返っている。

 3番手にはガナッシの01号車フォードDP、4番手に昨年のデイトナウイナーでもあるアクション・エクスプレスの5号車コルベットDPが入った。5番手には0号車デルタウイングDWC13がつけ、クローン・レーシングの57号車リジェJS P2・ジャッドが6番手となっている。

 エクストリームスピード・モータースポーツが今年から投入する新たなクローズドLMP2、HPD ARX-04b・ホンダは、2号車が13番手、1号車はタイムを記録していない。マツダLMP2 SKYCATIV-Dレーシング勢は、70号車が20番手、07号車が34番手となっている。

 PCクラスでは、BAR1モータースポーツの16号車オレカFLM09がクラスポールを獲得。2番手にCOREオートスポートの54号車、3番手にPR1/マティアセン・モータースポーツの52号車がつけた。

 コルベット、ポルシェ、BMW、フェラーリ、アストンマーチンの5車種がしのぎを削るGTLMクラスでは、コルベット・レーシングの4号車シボレー・コルベットC7.Rが1分43秒488でクラスポールを決めた。

「全体として、ポールを獲れるペースがあるとは考えていなかった。ただ、タイヤの内圧や気温とともに、すべてが上手く回ったよ」と振り返ったのはアタックを担当したオリバー・ギャビン。チームメイトの3号車コルベットの支援もあり、2番手をコンマ4秒弱引き離してのクラスポール獲得となった。

「ヤン(マグヌッセン)が僕を引っ張ってくれたとき、すべてがピークの状態だったんだ」

 2番手にはAFコルセの51号車フェラーリ458イタリアが続き、3番手にアストンマーチン・レーシングの98号車アストンマーチン・バンテージV8、そして4番手にBMWチームRLLの24号車BMW Z4 GTEと4陣営が連なる形に。5番手には、チームメイトのPP獲得に貢献した3号車コルベットが入っている。一方、1月上旬に行われたデイトナ公式テストでクラス首位をマークしていたワークスポルシェ勢は、911号車がクラス8番手、912号車がクラス10番手とやや出遅れる形となった。

 GTDクラスでは、TRG-AMRの007号車アストンマーチンV12・バンテージがクラスポールを獲得。開幕前のテストから速さを見せていたライリー・モータースポーツの33号車ダッジ・バイパーSRTが2番手に続き、3番手にコンラッド・モータースポーツの28号車ポルシェ911 GTアメリカがつけている。藤井誠暢と星野敏もドライブするフライングリザードの45号車アウディR8 LMSは、クラス6番手から決勝レースに臨むこととなった。

 USCC開幕戦デイトナ24時間は、現地時間24日の14時10分(日本時間25日午前4時10分)より24時間の決勝レースが行われる。