2015年WRC世界ラリー選手権の開幕戦モンテカルロが22日にスタートし、SS1~2のデイ1が行われ、シトロエンからスポット復帰しているセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)が総合首位を獲得した。2番手には昨年のチャンピオン、セバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が続いている。
ローブは、SS1でステージ2位のオット・タナク(フォード・フィエスタ RS WRC)に22秒、ステージ3位のオジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)に30秒の大差をつけて首位を獲得した。続くSS2では王者の意地をみせたオジェがトップタイムを記録、ローブは17.6秒遅れの3位となったが、総合では首位を維持している。2番手との差は13.3秒だ。
新規定によりローブは出走順が14番手と後方だったが、予想以上に路面が凍結していたSS1では、むしろアドバンテージがあったようだ。しかし、続くSS2では先行車が多くなるにつれて路面に砂利が増え、路面コンディションが悪化していく状況となり、出走順の遅かったドライバーの多くがタイムを失っている。
オジェ以外のフォルクスワーゲン勢はSS1で苦戦し、ヤリ-マティ・ラトバラが8位、アンドレアス・ミケルセンが13位となった。SS2では挽回したため総合で3番手、7番手となっている。Mスポーツのオット・タナクが総合4番手、チームメイトのエルフィン・エバンスはSS2で4番手タイムを記録し、総合5番手と続いている。
昨年のモンテカルロで活躍したブライアン・ブフィエ(フォード・フィエスタRS WRC)とロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)にとって、今回のモンテカルロは厳しい幕開けとなった。
ブフィエはSS1を7番手で突破したものの、続くSS2でクラッシュ。クビサはSS1でミスを2回犯し、SS2では電気系の問題が発生、5分以上をロスしてしまった。結局、ステージを走りきり総合32番手となったものの、サービスパークへ向かう道中でマシンをストップさせている。
ヒュンダイのダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)はSS1開始直後にコースオフ。コ・ドライバーがマシンを押しコースに復帰したものの、総合12番手で初日を終えている。