2015年01月23日 10:21 弁護士ドットコム
イスラム国に拘束されていると見られるジャーナリスト・後藤健二さんの実母という石堂順子さんが1月23日朝、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。
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石堂さんは会見の冒頭、「健二が大変ご迷惑をおかけしていることを心よりお詫びします」と述べた。そして、「健二はイスラム国の敵ではありません」と、イスラム国に向けて呼びかけた。
石堂さんは会見に先だってメッセージが記された紙を配布した。その全文は次の通り。
私は石堂順子と申します。
ジャーナリスト後藤健二の実の母親です。
多くの外国人記者の皆さんにお集まりいただき、感謝します。
日本国民・日本政府の皆さん、諸外国の皆さんに健二が大変ご迷惑をおかけしていることに心よりお詫びします。
私はこの3日間、ただただ、悲しくて、泣いていました。表現できません。
健二は幼い頃から心の優しい子でした。
健二はいつも「戦地の子どもたちの命を救いたい」と言っていました。
中立な立場で戦争報道をしてきました。
イスラム国の皆さん、健二はイスラム国の敵ではありません。解放して下さい。
日本は戦争をしないと憲法9条に誓った国です。70年間戦争をしていません。
日本はイスラム教諸国の敵ではなく、友好関係を保ってきました。
日本は唯一の被爆国です。アメリカによる広島と長崎への原爆投下で数十万人が亡くなりました。
あと残された時間はわずかです。日本政府の皆さん、健二の命を救って下さい。
(弁護士ドットコムニュース)