鈴鹿サーキットは22日、2014年度のモータースポーツ顕彰を決定したと発表した。4輪の分野では、トムスが特別顕彰に選出されたほか、昨年の全日本F3チャンピオンの松下信治が2015年のライジングアワードを獲得。また、鈴鹿市に拠点を構えるレーシングコンストラクター『ウエストレーシングカーズ』が功労顕彰に選ばれている。
鈴鹿サーキットが、モータースポーツの発展やファンの拡大につながる顕著な活躍や功績を残した個人/団体を対象に1987年から選出しているこのモータースポーツ顕彰。2014年度も、東京運動記者クラブモータースポーツ分科会、日本モータースポーツ記者会(JMS)、日本レース写真家協会(JRPA)、日本ロードレースプレス協会(RRPA)との協力のもと、受彰者が決まった。
モータースポーツ顕彰には、2輪の国内最高峰となる全日本ロードレース選手権JSB1000クラスで3年連続のチャンピオン獲得を果たした中須賀克行が選出された。中須賀は、昨年の王座獲得によりタイトル獲得数を5まで伸ばし、全日本ロードレースでの歴代最多記録を更新している。
14年に特別な活躍をした個人や団体を対象としたモータースポーツ特別顕彰には、スーパーフォーミュラでダブルタイトルを獲得するとともに、スーパーGTでも最終戦までタイトル争いを繰り広げたほか、第6戦の鈴鹿1000kmではポール・トゥ・ウインを飾ったトムスが選出された。
また、鈴鹿サーキットを中心に長年活躍し、近年は初心者向けレーシングカー『VITA』の開発も手がけたウエストレーシングカーズは、モータースポーツの発展に貢献したとしてモータースポーツ功労顕彰に選ばれている。
15年のさらなる活躍が期待されるドライバー/ライダーに贈られる2015年ライジングアワードは、昨年の全日本F3で王座を獲得するとともに、GP2のテストにも参加した松下が獲得。2輪部門では、昨年の全日本ロードレースJ-GP3クラスで3勝を挙げるなどの活躍を見せた鳥羽海渡が選ばれている。
このモータースポーツ顕彰の受彰式は、3月8日にモータースポーツファン感謝デーの中で行われる。