ロバート・クビカは、2015年のWRC世界ラリー選手権に向け自らの名前を冠したチーム“RKワールドラリーチーム”を立ち上げたが、そこから生じる激務に対しての準備は整っていると語った。チームにとっての初戦は、まもなく開幕するラリー・モンテカルロだ。
クビカは2014年からフィエスタを駆りWRCに本格参戦を開始したものの、ドライバーズランキングは16位と振るわず。2015年は、サーキットレースへ復帰する可能性もあると言われていたが、引き続きWRCへ参戦することが発表されていた。
RKワールドラリーチームは技術者を募集しており、チームは拠点をイタリアのチームAスタイルの施設の近くに移動させるものとみられている。クビカはAスタイルから参戦したモンツァラリーで優勝しており、Aスタイルとは親密な関係を築いている。
クビカは英AUTOSPORT.comに対し「僕たちのチームはAスタイルと緊密な協力関係にある」と語り「だから僕らの施設はAスタイルと近いところになるだろうね」と述べている。
「ギリギリまで、決断を下さなかったから時間はあまり残っていなかったんだ。なんとか、昔からの知り合いに声をかけて、人を集めることができた。この2週間懸命に準備をしてくれた多くの人に感謝したい」
「今シーズンは今までと、まったく違うものになるだろうね。やらなきゃいけない事が山積みだよ。チームのスタッフひとりひとりが全力で取り掛かる必要がある」
「今シーズンの目標は、ドライビングに集中することだけど、僕もチームとともに懸命に働く必要があるだろう。特にシーズン序盤はモナコ、スウェーデン、メキシコと転戦が続くからね」
また、クビカはミシュランからピレリへタイヤをスイッチした理由についても語っている。
「昨シーズン、ピレリタイヤは素晴らしいパフォーマンスをみせていたし、性能を発揮しているコンディションもあった。あまり性能を発揮できていないところがあったのも事実だけど」とクビカ。
「でも、ピレリは昨シーズンの経験から学んでいるし、サポート体制も充実しているんだ。特に今年の僕たちにとって、手厚いサポートは重要だよ」
「ピレリは素晴らしいパートナーだ。1年を通して働けることを楽しみにしているよ」