ホンダのアメリカでのレース活動の主体となるホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)は、モータースポーツプログラムの代表としてアラン・ミラーの就任を発表した。
ホンダのアメリカのレースプログラムの主体として活動しているHPD。インディカーへのエンジン及びエアロキットの供給やスポーツカープログラム、そしてアキュラでのピレリ・ワールド・チャレンジなどさまざまなレースに参戦している。
ミラーは、HPDのモータースポーツプログラムの代表に就任し、サーキットで活動していくこととなる。
「HPDの歴史の中でもエキサイティングな時間になるだろうね。我々は、インディカーや新しいARX-04bホンダのプロタイプカー、アキュラTLX GTでのピレリ・ワールド・チャレンジ・プログラムなど、さまざまな新しいプログラムを続けている」
「それぞれで、HPDのために自身の挑戦と機会を示していき、我々の将来の成功につなげることを楽しみにしているよ」
ミラーは、これまでにHPD内の各ポジションを経験している。4年間ニッサン・パフォーマンス・テクノロジーで働いた後、21年前にエンジン設計の担当としてHPDに入ったミラー。彼は、まずホンダのCARTエンジンプログラムを成功に導く。
また、2006年にはHPDのプロトタイプ・スポーツカー・プログラムのマネージャーを務めると、2年後にはプロジェクトリーダーに昇進。アメリカン・ル・マン・シリーズとユナイテッド・スポーツカー・チャンピオンシップ、そして世界耐久選手権のふたつのクラスで74勝を記録し、2012年にはル・マン24時間のLMP2クラスを制した。
HPDの代表を務めるアート・サン・シールは、ミラーの広い経験が彼の新しい役割に適任だと語る。
「アランは、会社創業当初から実質HPDの中心部分だった。彼の管理技術、多様なレース背景と経験は、HPDや我々が進めているレーシングプログラムにとって大きな利点だよ」
カテゴリーをまたぐ活動をするミラーには、3人の経験豊かなエンジニアが彼を補助する役割を担うこととなった。マット・ナイルズは、ミラーの代わりにスポーツカー・プログラムのトップに、トロイ・ハンソンはインディカー、リー・ニッフェンガーはピレリ・ワールド・チャレンジの活動のマネジャーに就任する。