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WRCシェイクダウン、スポット復帰のローブが最速

2015年01月22日 13:40  AUTOSPORT web

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開幕直前テストで、最速タイムを記録したセバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)
まもなく開幕を迎える2015年WRC世界ラリー選手権。開幕戦ラリー・モンテカルロのスタートを前にシェイクダウンテストが実施され、シトロエンからスポット復帰するセバスチャン・ローブがトップタイムを記録した。

 15ヶ月ぶりのWRC参戦となるローブは、3.52kmのシェイクダウンステージ走行1回目で、チームメイトのクリス・ミークより0.4秒速いタイムでトップに立ち、7回優勝と相性のいいモンテカルロで圧巻の走りをみせた。

 ローブは、さらに4回走行したものの、次第に路面状況が悪化していったため、タイムを更新することはなかった。

「1回目のアタックは完璧だった。コースは段々、泥だらけのひどい状態になっていったから、無理はしなかったよ」とローブ。

 ローブはシェイクダウンへ向かう途中、レッキカーを横転させるアクシデントを起こしているが、スポークスマンは「特に問題はなかった。すぐに別のクルマに乗り換えてレッキを続けているし、タイムを見れば分かるようにレッキは完璧だった」と語っている。

 2014年はWTCCに参戦しており、昨年のWRCでポイントを獲得していないローブは、新しい出走規定により本戦では14番手スタートとなる。これに対し「状況によっては、遅めの出走順が吉と出るかもしれないし凶と出るかもしれない」とコメント。

「走り出せば、僕らの順位は見えてくるよ。僕はベストを尽くすだけさ」


 2番手タイムを記録したミークは、スパイクタイヤを装着して最後のアタックを敢行、路面とマッチしないタイヤでの感覚習得に努めた。チームスタッフは、夜通し雪が降り続くと予想している。

 ディフェンディングチャンピオンのセバスチャン・オジェが1.1秒遅れの3番手、オジェのチームメイトであるアンドレアス・ミケルセンが4番手に続いている。

 ミシュランからピレリへタイヤを変更したロバート・クビカが5番手、フォード・フィエスタRS WRCを駆るエルフィン・エバンスがクビカから0.1秒差の6番手となった。

 テストを終えた各チームは翌朝、モナコへ移動。オフィシャル写真の撮影や祝賀パーティを行った後、セレモニアルスタートを迎える。開幕戦モンテカルロの最初のステージは、現地時間20時21分にスタートする予定となっている。