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フォース・インディア、トヨタ風洞活用のため新車デビューを延期

2015年01月22日 09:20  AUTOSPORT web

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フォース・インディアVJM08のノーズ&カラーリングが発表
フォース・インディアは、2015年型マシンVJM08の真のペースが発揮されるのはヨーロッパラウンドからだと考えている。チームはスペインGPで、トヨタの風洞での作業に基づく大きなアップデートを導入する予定だ。

 フォース・インディアは21日、メキシコにてVJM08の新カラーリングと2015年仕様のノーズデザインを初披露した。新車のコースデビューは第1回プレシーズンテストが行われるヘレスではなく、2回目のバルセロナテストに延期されている。

 昨年、フォース・インディアは2015年以降、トヨタ・モータースポーツの風洞を使用することを発表、この際にチームプリンシパル&マネジングディレクターのビジャイ・マルヤは、トヨタの風洞は世界で最も優れた施設のひとつであり、これを使用することは「チーム史上最も重要な決断」と述べていた。

 21日の発表に際し、テクニカルディレクターのアンドリュー・グリーンは、トヨタの風洞を使い始めるのは1月に入ってからであり、その関係で新車のテストデビューを遅らせることを決めたと明かした。


 トヨタの風洞に移ったことが開発に与える影響について、グリーンは次のように述べている。
「TMGの風洞で作業を行うことは、開発の上で非常に助けになる。(50パーセントではなく)60パーセントモデルで走らせることで、データの忠実性が圧倒的に高まるし、それによって風洞の結果と実際の走行データとの相関精度が向上するからだ」

「新しい施設を1月から使い始めるのをとても楽しみにしている。その関係でVJM08の走行テスト開始をバルセロナテストまで遅らせることにした」

「2015年シーズンを通してアップデートを導入していく予定だが、最初の重要なパッケージはヨーロッパラウンドがスタートする際に持ち込む予定だ。新たな風洞での作業に基づくアップグレードをそこで初めて投入する」


 チーフオペレーティングオフィサーのオットマー・サフナウアーは、トヨタの風洞を使用する効果が表れるのはシーズン半ばになると予想している。

「FIAが風洞を使用する時間を制限し、ひとつの風洞しか使用できないため、短中期的に見てトヨタの施設を使うことが前進するための最善の道であると考えた」とサフナウアー。

「60パーセントのモデルを使うことで、結果の精度が上がるし、テストへのアプローチを改善でき、我々にとっては大きなステップになる」
「新しい風洞を使用する効果は2015年シーズン半ばから感じることができると予想している」

 マルヤは、今年は表彰台に何度も上ることを目標としており、その達成のためにトヨタの風洞を使用することが役立つと期待している。

「昨年は表彰台を一度獲得し、それが大きな励みになったが、実際には我々にはそれ以上の力があったと考えている。2015年の目標は何度も表彰台に上ることだ」とマルヤは言う。

「競争力を保つため、最近いくつかの決断を下した。たとえば、すべての風洞作業をケルンのトヨタの施設で行うことにした。これによって他チームに匹敵する風洞を使用できる。もちろん適応するにはある程度の時間はかかるだろうが、将来に向けて非常に役立つ決断であると確信している」