フォース・インディアが、新車『VJM08』のトラックデビューを2月中旬のバルセロナテストまで延期することが分かった。
今季もメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスを起用し、同国の富豪カルロス・スリム率いるアメリカ・モビルとのパートナー契約も延長するなど、近年はメキシコとの関係を深めているフォース・インディアは、現地時間の1月21日(水)にメキシコの首都メキシコシティにあるソウマヤ美術館で、今季のチーム体制および2015年型F1マシン『VJM08』のカラーリングを発表する。
この発表イベントの模様は、イギリス時間15時(日本時間24時)からオンラインでライブ中継されることになっており、チームは先日、新車のカラーリング撮影の模様をソーシャル・メディアで公開している。
そうしたなか、フォース・インディアは、プレシーズンテストの幕開けとなる2月1日からのヘレステストに新車VJM08を持ち込まず、昨年型のマシンで最初のテストに臨むことを認めた。
ドイツ紙アウト・モーター・ウント・シュポルトに寄稿するF1ジャーナリストのマイケル・シュミットも、フォース・インディアが“戦略的な理由”により、最初のヘレスでは旧型マシンでテストすることを明らかにしたと、Motorsport.comが伝えている。
「チームは風洞を変えた。ブラックレーにある自前の施設からケルンにあるトヨタの施設にね」
「テクニカルディレクターのアンディ・グリーンが率いるエンジニアたちは、それまでの空力問題において新たな洞察を発見した」
グリーンは昨年の段階から、新車の走行デビューを3週間ほど遅らせることを検討していた。
フォース・インディアVJM08は、2月19日からのバルセロナテストでデビューすることになる。