25年ぶりにワークス体制でダカールラリーに復帰したプジョーは、大会前は優勝候補と言われながらも苦戦。最終的にトップ10にあと一歩届かない総合11位で復帰戦を終えた。しかし、プジョーは来季に向けて多くのものを得られたとしている。
プジョーは2015年のダカールラリーに、カルロス・サインツ、ステファン・ペテランセル、シリル・デプレという3人のドライバーを送り込み、カルロス・サインツが大会5日目にリタイアしてしまったものの、2台が完走。ペテランセルが総合11位、デプレが総合34位を獲得したとは言え、開幕前は優勝候補という声もあったプジョー。しかし来季に向け、今年の経験が役に立つとコメントが残されている。
プジョー・スポール・ディレクターのブルーノ・ファミンは「今年の最大の目的は、まず経験を積むことだった。最終成績には満足していないが、今回のダカールから多くのものを得ることができたと思う」とチームリリースに対してコメントした。
「プジョー2008DKRの3台のうち2台は、ゴールのブエノスアイレスへ大きなトラブルなくフィニッシュできた。すべてのコースで技術、スポーツ性、輸送に関し多くのことを学んだ。これらを踏まえ、これからの方針を決定する。私たちの2016年ダカールラリーは既にスタートしているんだ」
総合11位をプジョーにもたらしたペテランセルは、「スタート時には2日目も走れるかどうか分からなかったけど、大きなトラブルもなくフィニッシュできたよ。プジョー2008DKRは素晴らしいポテンシャルを持っている。この先やるべき事がたくさんあるけど、来年はなんとしても勝ちたいね」と語っている。
大会5日目にクラッシュしてしまい、リタイアすることとなったサインツは、「競技途中でリタイアしたことは残念だ。メカニックはマシンを何とか走らせようと努力してくれたんだけどね」と語り、「チーム・プジョー・トタルと一緒に仕事ができて、満足しているよ。プジョーは素晴らしい仕事をしてくれたからね」とチームに感謝を述べた。