マルシャF1チームのボスがF1復帰を目指して投資家たちとの交渉を継続するなか、管財人が今週予定されていた資財の競売を中止した。
マルシャは昨年経営破綻し、シーズン終盤3戦を欠場した。チームは管財人の管理下に入り、12月には一部の資財が競売にかけられた。
しかし長くチーム代表を務めてきたジョン・ブースは、F1活動を続けることを諦めておらず投資者候補と交渉を行っていると述べた。また、スポーティングディレクターを務めたグレーム・ロードンも希望を示していたが、重要な資財が今週水曜に行われる競売で売られることになっており、この競売が行われると活動継続は難しくなると認めていた。
しかし月曜、ある投資家グループとの話し合いが進行しているとして、管財人が予定していた競売を中止することを発表した。
管財人を務めるFRPアドバイザリーLLPは次のような声明を発表した。
「同社の残りの資財に関する競売は2015年1月21日水曜に開始する予定だったが、第三者との話し合いを続けるため、これを中止した」
しかしもしマルシャの活動継続が可能になったとしても、2015年のマシンを用意する時間はなく、2014年型マシンでシーズンをスタートするには他チームとFIAからの許可が必要になる。
さらにマルシャの従業員の多くはすでに他に職を得ているため、新たにスタッフを雇わなければならない。
マルシャの取引相手に対する負債額は約3,100万ポンドに上ることが分かっている。
マルシャは昨年モナコGPでジュール・ビアンキが9位に入ったことでコンストラクターズ選手権9位を獲得した。これにより3,500万ポンドのプライズマネーを受け取る権利があるが、2015年に参戦することが条件となる。
FIAが12月に発表した2015年F1エントリーリストには、マルシャは「マノーF1チーム」の名称で暫定扱いで掲載されている。