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スーパーGTセパンテスト:11台が精力的に走行を重ねる。15年仕様エアロも登場

2015年01月20日 01:50  AUTOSPORT web

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11台というマシンが参加し行われているスーパーGTセパンテストの様子
スーパーGTのセパンテストは19日、マレーシアのセパン・インターナショナルサーキットで11台のマシンが参加して1日目の走行が行われた。多くのドライバーが参加しているほか、15年仕様の外観を持つマシンも登場している。

 例年この時期に開催されているスーパーGTセパンテスト。今年もGT500クラスが9台、GT300クラス車両が2台参加して19日にいよいよ走行がスタートした。初日は終日晴天で、ドライコンディション。午前が9時~12時、午後が13時~17時という時間で行われた。

 走行初日を迎え、各陣営の参加マシンとドライバーも判明した。GT500クラスのニッサン勢では、開発車の230号車、インパルの12号車、KONDO RACINGの24号車が走行。230号車にはチャンピオンの松田次生とロニー・クインタレッリ、そして本山哲と柳田真孝が乗車。12号車は安田裕信とジョアオ-パオロ・デ・オリベイラが乗車し、24号車には佐々木大樹、ミハエル・クルム、ルーカス・オルドネスという3人が乗り込んだ。

 レクサス勢は、トムスの36号車と37号車、レーシングプロジェクトバンドウの19号車という3台が走行した。19号車は脇阪寿一と関口雄飛というふたりが乗車したが、トムスの2台を使って中嶋一貴、ジェームス・ロシター、伊藤大輔、アンドレア・カルダレッリ、立川祐路、大嶋和也というメンバーが走行。このメンバーは他チーム分のデータも得るために走行していることが想像される。

 一方のホンダ勢は、カーボン地のままの開発車である99号車、チーム国光の100号車、NAKAJIMA RACINGの32号車が走行。32号車は中嶋大祐とベルトラン・バゲットが乗車したが、99号車と100号車には伊沢拓也、山本尚貴、小暮卓史、武藤英紀、金石年弘、そしてオリバー・ターベイが乗り込んだ。この2台のタイヤはブリヂストンだ。

 GT300車両では、35号車として15年仕様ニッサンGT-RニスモGT3が走行。この車両には星野一樹に加え、SGT参戦経験をもつウォルフガング・ライプ、14年に全日本F3でランキング3位となった高星明誠が乗り込んだ。61号車スバルBRZには、井口卓人と山内英輝が乗り込んだ。

 GT500クラスの3メーカーのマシンで、外観上大きな変化が見られたのはレクサスRC F。現行規定のGT500車両はいわゆる“デザインライン”下部を改良することができるが、フロントのグリル周辺の造形、サイド、またリヤフェンダー後端下部の部分が14年からは大きく変化しているのが分かる。また、ホンダの99号車は研究所が主体となって走らせている。

 迎えた1日目は、午前から順調に走行が重ねられたものの、開始2時間ほどで12号車GT-Rにタイヤトラブルが発生しストップし赤旗に。また、24号車GT-Rもエンジンが停止し赤旗となった。午前は10分セッションが延長されている。

 午後は12号車、24号車という2台がセッション途中から走行。36号車RC Fは午前途中から大きなセット変更を行い、午後に再び走行した。

 このスーパーGTセパンテストは、途中休息日を挟み4日間のテストが予定されている。