鈴井貴之監督・脚本の連続ドラマ『不便な便利屋』が、4月からテレビ東京系列で放送される。
『水曜どうでしょう』の企画構成をはじめ、映画監督、舞台演出など幅広い活動を行う鈴井が、初めて連続ドラマ全編の脚本および監督を務める同作。北海道の名もなき極寒の町にある便利屋を舞台に、富良野を目指す途中で吹雪の夜に迷い込んだ若手脚本家の竹山純と、便利屋オーナーの松井、離婚歴3回の梅本が繰り広げる騒動を描いたコメディーになっている。
豊かな想像力を持つ主人公の竹山を演じるのは岡田将生。撮影現場で監督と口論になったことで嫌気が差し、連続ドラマの途中で降板した過去を持つ大御所の脚本家が暮らしているという富良野を目指すが、不運が重なり便利屋のある町に滞在することになってしまう、という役どころだ。
なお、本日1月19日21:00から同作のオフィシャルウェブサイトでは特別番組の配信を実施。クランクインしたばかりだという撮影現場から、岡田と鈴井のトークが配信される。
【岡田将生のコメント】
北海道の撮影がとても楽しみです。
周りにはベテランの方々がいて、監督には鈴井さんという何が現場で起こるかわからない、どんな事が待っているのか楽しみでしょうがありません。
どんな事にも柔軟にいようと思っています。
そして、この枠のファンだったので自分がやれる幸せを噛みしめながら最高のドラマにしたいと思っています!
【鈴井貴之のコメント】
不便は素敵だ。不便だから人は考え汗をかく。田舎は不便だ。でも田舎は素敵だ。都会に住む人々が、便利と引き換えに捨ててしまったモノが沢山ある。例えば時間。田舎では、時がゆっくりと流れている。答えを出すのに急ぐ必要はない。じっくりと考えれば良い。そして最善の答えを見つければ良い。
温泉宿を想像してもらえば分かりやすいのかもしれない。温泉宿は大概田舎か離れた場所にある。湯に浸かり癒される。でも一番の魅力は、何にも急かされないことだと思う。
そんな時間の流れに身を委ねてみたら人はどう変わるのだろうか。そんなことを物語にしたいと思った。ただこれは単純な田舎賛美の物語ではない。ゆったりとした時間の中のドタバタ劇。せわしない主人公たち。
矛盾する世界。だから不便な便利屋なのだ(なんてね)。