マルシャF1チームのスポーティングディレクターを務めたグレーム・ロードンは、今週行われる競売でチームの重要な資財が売却されれば2015年F1に参戦するのは難しくなるが、まだ希望を捨ててはいないと語った。
2014年、マルシャはジュール・ビアンキのモナコ9位により初入賞を果たしたものの、財政破綻し、シーズン終盤3戦を欠場した。12月には資財が競売にかけられたが、今年初め、長くチーム代表を務めてきたジョン・ブースは、F1活動を続けることを諦めておらず投資者候補と交渉を行っていると述べた。
しかし今週水曜に再び競売が行われる予定となっており、そこで重要な資財が売られると、活動継続は難しくなると、ロードンは認めた。
「すでに競売が行われたが、チームが活動を継続するために必要なものはまだ売られていない」とロードンはSky Sportsに対してコメントしている。
「ただ、(必要な)設備が来週売られてしまうと難しくなる」
2016年からF1に参戦するアメリカのチーム、ハースF1が、ヨーロッパの拠点とするためにマルシャのファクトリーを買い取ったと報じられている。
しかしロードンは、今週水曜までに投資者との契約がまとまれば、2015年F1に参戦できる可能性があると語った。
「チームが参戦できる可能性は間違いなくある」とロードン。
「そうなればF1にとっても我々のファンにとってもいいニュースになるだろう」
FIAが12月22日に発表した2015年F1エントリーリストには、マルシャは「マノーF1チーム」の名称で暫定扱いで掲載されている。