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私がすべてのメルマガや迷惑メールを無視できず、つい目を通してしまうワケ

2015年01月18日 16:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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ECサイトやファストフードの会員になると送られてくるメルマガですが、ビジネスホテルにも「メルマガ配信」という業務があります。お得なキャンペーン情報などを記載したメールマガジンを週1あるいは隔週くらいの頻度で、お客様に配信するのです。

このメルマガ、いくつかの決まった文面を使いまわして定期的に配信しているだけではありません。自動的に挿入される定型文などもありますが、基本的にはホテルのスタッフが手打ちで文面を作り、その都度配信しているのです。

一時は「また来たよ」とゴミ箱行きだったのだが

働いていたホテルで私はWEBまわりの業務を担当していたので、メルマガを配信するのも私の仕事でした。文章を書くのが好きな私は、

「近くの動物園でトラの赤ちゃんが生まれたのでぜひお越しください!」
「QUOカード付のプランを室数限定で販売中!」

などと旬のニュースを挟んでみたり、出張の多いサラリーマンに有益なお知らせを入れてみたりと色々工夫もこらしつつ、この業務を楽しんでいたものです。

さて、そうやって頭をひねりながら作成していたメルマガなのですが、最近になってふと「もしかするとほとんどのお客様は、メルマガを迷惑メールのようなものだと感じているんじゃないか」ということを思いました。

私自身、1年ほど前に宿泊した北海道某所のホテルからいまだに週1くらいのペースで届いているメルマガを、開かずにゴミ箱フォルダに入れてしまうことがしばしばあります。

たまに開いて読むときもありますが、だからといって本州に住んでいる私が「よし、メルマガ来たから北海道に行こう!」と思ったことはありません。むしろ「うわ、また来たよ…」と感じることも多いのがホンネです。

ツタヤやミスタードーナツなど身近でいつでも行ける所からのメルマガであれば、「お、今週はあの映画のレンタル開始日か!」「ドーナツが全品100円!」などといってお店に足を伸ばす人も多いとは思うのですが、ホテルに関してはメルマガを配信したからといって客足が伸びるわけではないような気がしますしね…。

どんなメールにも文面を作った人がいる

「あのとき書いたメルマガ、もしかしてあんまり読まれてなかったのかもな…」

そのことに気付いてしまった私は思わず苦笑いし、それ以来、北海道からのメルマガが送られてくるたびに中身を熟読するようになりました。

業務に追われながらも、毎週のようにメルマガを作成しているホテルスタッフの方を想像し、何だかいたたまれない気持ちになってしまったのです(そして、読むたびに『次に北海道に行く機会があれば、また泊まりますね!』と思っています)。

それどころか明らかな迷惑メールですらも、限りある時間を費やして文面を作った人がどこかにいるんだな…と思うと何だか無視しづらくなり、中身を逐一確認している今日この頃です。余談ですが、出会い系から連続で来る迷惑メールって、

1通目:「5千万円あげるからこのURLをクリックして返信してね!」→2通目:「難病にかかってしまって使い切れない財産があるので貴方にお渡ししたいんです!」→3通目:「いらないんですか?」→4通目:「もういいです!他の人に渡します!」

という風にストーリー仕立てになっていることも多くて、結構面白いです。あ、でも添付ファイル付きの迷惑メールなんかは開いた瞬間にウィルスに感染してしまうものもありますので、くれぐれもお気を付け下さいね!

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