昨年導入され、音が静かすぎるという批判の声もあったF1新エンジンだが、マレーシアGPの主催者は、音が小さくなったことが新たなファン層の開拓につながるとの意見を述べた。
2014年のF1に1.6リッターV6ターボのパワーユニットが導入された結果、これまでと比べてサウンドに魅力がないとの批判がファンなどから持ち上がった。これを受けてサウンド改善のためのエキゾーストのテストも行われたが、その後の進展は見られていない。
しかしマレーシアGPを開催するセパンサーキットのボス、ラズラン・ラザリ氏は、エンジン音が静かになったことで家族連れがF1レースを楽しみやすくなったと述べた。
「(昨年は開幕戦)オーストラリアの感想を聞いて心配になった」とラザリが語ったとロイターが伝えている。
「非常に心配だったし、実際マレーシアGPがスタートした時には、私自身(音が)気に入らなかった。単純に静かすぎたからだ」
「だがグランドスタンドにいて、子ども連れのファミリーは今までよりもF1を楽しめるということに気付いた」
「以前は父親が子どもにヘッドフォンをつけさせ、外させないようにしていた。そうしないと子どもは怯えて泣き出してしまい、家に帰りたがってしまうのだ」
「(新しいエンジンは)新たなタイプのファン層を引き付けると思う。これは大事なことだ」