フォルクスワーゲン・モータースポーツは15日、ドイツのヴォルフスブルクでWRC世界ラリー選手権開幕に向けた発表会を行い、2015年仕様のポロR WRCを公開した。
2013年のWRC登場以来、セバスチャン・オジェを2年連続のWRC王者に導き、ポロR WRCが最速のラリーカーとして君臨するなど、華々しいシーズンを送ってきたフォルクスワーゲン。登場以来、ホワイトをベースとしブルーとグレーのラインが入っていたが、2015年に向けカラーリングが一新された。
新たなカラーリングは、フロントからダークブルーに彩られ、後方のホワイトに向けてライトブルーのラインが入っていくパターンに一新。スポンサーであるレッドブルやカストロールのロゴが入り、マシン前後に大きく『POLO』の文字が入る。
また、ドライバー/コドライバーのスーツもダークブルーを主体としたものに変更され、レーシングスーツの肩部分には2連覇を表すふたつの星が入っている。
ポロR WRCのマシン自体は、外観ではリヤウイングに変更がみられるほか、新たに認められたパドルシフトも写真が公開されている。パドルはステアリング右側のみに装備され、前後でギヤを操作する。
「ポロR WRCは、外面も内面も大きく変化を遂げることになった」と語るのは、フォルクスワーゲンの技術担当取締役のハインツ-ジェイコブ・ノイヴァー。
「以前に比べてよりダイナミックでスポーティになっただけでなく、我々のエンジニアたちはボンネットの下で多くの仕事をし、改良を施してきた。そして、過去2年の成功からさまざまな側面で優れたパッケージに改良している」
「これらの改良のポイントは、効率と信頼性、パフォーマンスの向上にあった。我々は4つの大陸で行われる12のラリーで、ポロR WRCの走りを見るのが待ちきれないよ」
また、3連覇に向けてシーズンに臨むことになるオジェは、「以前のポロR WRCと同様、すごく楽観視しているよ。僕たちはオフの間、多くのテストを行いハードにエンジニアたちと仕事をしてきたからね」と語る。
「新しいパドルシフトで多くの開発を行ってきたし、今はシーズンが始まるのが楽しみで仕方ないよ。他のチームに対してどんな位置にいるかと思うと興奮するね」