マクラーレンの育成ドライバーであるストフェル・バンドーンが、2015年もARTグランプリからGP2シリーズに参戦することになった。
GP2デビューイヤーの2014年に4勝を挙げる活躍でランキング2位につけたバンドーンは、今シーズンに向けてチャンピオンチームのDAMSに移籍するのではないかと噂されていた。
しかしDAMSは、レッドブルF1のジュニアドライバーであるピエール・ガスリーとアレックス・リンというふたりのルーキー起用を決定。昨年のGP3を制したリンは、バンドーンとのタイトル争いに自信をみせているが、彼はARTに残留することがタイトル獲得へのベストオプションだったと主張している。
「我々は、自分たちが勝てるチームであることを示し、多くのライバルもすでに我々をターゲットに挙げている」とバンドーン。
「だが自信はある。2年目を過ごすこの素晴らしいチームのことはよく知っているからね」
「DRSを除けば、レギュレーションに変更はない。それに、今の僕にはサーキットやレース、ピットストップ、そしてタイヤマネージメントにおける経験があるんだ」
「目標は明確だよ。我々はタイトルを獲得したい」
ARTのチームマネージャーであるセバスチャン・フィリップは、バンドーンのデビューイヤーが、2015年のラインナップを決める上で一番の選択肢だったと語っている。
「彼は生まれながらにして優秀なドライバーというタイプのひとりだ」とフィリップ。
「一生懸命に働くし、技術的にも素晴らしい。それにマシンとチームメイトを最大限に活用できるよう、プロフェッショナルな関係を築いて素早く適応できるんだ」
バンドーンは今シーズン、GP2のタイトルに挑むとともに、マクラーレン・ホンダでもテスト兼開発ドライバーの役割を担うことになっている。
なお、昨年は日本人ドライバーの伊沢拓也がバンドーンのチームメイトを務めたが、今回の発表ではふたつ目のシートに関する詳細は明らかにされていない。