マレーシアGPのスタート時刻が変更になる可能性があると、主催者が認めた。FIAが設立したジュール・ビアンキの事故に関する調査委員会は、安全のためグランプリ決勝スタート時刻を早めることを提案している。
日本GPでのビアンキの事故を受けて設立された事故調査委員会が昨年12月、396ページにわたる報告書を提出、アクシデントの分析や今後の対策についての提案を行った。
委員会が行った提案の中には以下のような文章が含まれている。
「レギュレーションあるいはガイドラインによってイベント開始時刻は日没の4時間以上前に設定すべきであると提案する。ただしナイトレースは除外する」
マレーシアGPは近年は現地時間16時を決勝スタート時刻に定めている。セパンサーキットのボス、ラズラン・ラザリ氏はロイターに対し、FIAから要請があればこれを1時間早めて15時スタートにすることを受け入れるとコメントした。
契約更新に関する話し合いをバーニー・エクレストンと行った後、ラザリ氏は決勝を15時スタートに変更する可能性があると認めた。それによりスコールに直面する可能性が低くなると考えられる。
「エクレストン氏の話では、鈴鹿の事故の影響でFIAは時間に関して制限を設けたということだ。そのために彼はスタート時刻を元々の時刻に戻すことを考えている。今年からそうなるかもしれない」とラザリ氏。
「我々にとっては問題ない。余裕のあるスケジュールになるだろう。観客はランチをとって、レースを見て、5時ごろ(家に)帰ることができる」
「その(スタート時刻を早める)可能性について彼(エクレストン)が触れたので、午後3時がご希望であれば我々はそれに従うと申し上げた」
開幕戦オーストラリアGPの主催者は、今年も17時スタートを維持すると断言している。