レクサスは1月13日に行われたデトロイトショーで新たに公開した“F”モデルスポーツセダンのGS Fを公開したが、この場で同時にグローバルに活用されるレーシングカーとして、2015年から導入する予定のRC F GT3を公開した。
レクサスRC F GT3は、世界中で活用されている市販レーシングカー、FIA-GT3規定に則った車両で、国産メーカーのGT3カーとしてはニッサンGT-RニスモGT3に次ぐ存在となる。2014年のジュネーブショーでその存在が明らかにされ、これまで国内外で開発が進められてきた。
ジュネーブショーでは、RC F GT3は2015年にスーパーGT300クラスをはじめヨーロッパのGT3カーレースに投入されるとされており、GT500クラスのRC Fとともに、レクサスのレース活動はRC Fに集約されると公言されている。
そんな中迎えたデトロイトショーでは、市販車であるGS Fの紹介に続き、RC F GT3のプロモーションムービーが流された。RC F GT3の走行動画が公開されるのは初めてのことで、富士スピードウェイを舞台に片岡龍也がステアリングを握っている様子が分かる。エキゾーストノートは東京オートサロンでも公開されたが、同様のサウンドだ。このムービーに続き、RC F GT3が自走でステージに登場。盛んにフラッシュが焚かれ、注目の高さをうかがわせた。
デトロイトショーでプレゼンテーションを行ったレクサスの副代表兼ゼネラルマネージャーのジェフ・ブラッケンは、RC F GT3について「ヨーロッパを中心にレースカテゴリーに登場する」と予告。さらに、「2016年にはアメリカでもレースに出場することになる」と明言した。
もしRC F GT3がアメリカでレースに出場する場合、ユナイテッド・スポーツカーシリーズのGTデイトナクラスか、ピレリ・ワールドチャレンジが可能性として挙げられており、アメリカのモータースポーツメディアも多くの関心を寄せている。