2015年01月14日 19:41 弁護士ドットコム
青森県三沢市のマクドナルド三沢店で販売された「チキンマックナゲット」に青いビニール片のような異物が混入していた問題で、日本マクドナルドは1月14日、外部機関による調査をしたが「混入ルートを特定できなかった」と発表した。
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同社によると、異物はプラスチックの一種である「ポリアセタール」であることが判明した。だが、同様の素材は、ナゲットを製造したタイ工場と日本の販売店舗では使用していないという。また、この異物には、調理工程で熱を加えられた形跡がないことも確認したが、混入ルートの特定には至らなかった。
調査では、工場内の製造ラインや従業員が使うすべてのビニール素材を調べた。しかし、ナゲットから見つかったのと同様の「青いポリアセタール」はなかったという。また、従業員の入室時の持ち物チェックも正常に実施されていて、問題なかったという。
店舗でも、「青いポリアセタール」の物質は見つからなかった。今回のビニール片は、工場で成型済みのナゲットの中から見つかっているため、同社は、店舗で調理する段階で混入した可能性は低いと説明している。
同社は「お買い上げいただいたお客さまには多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、ここに重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
今後の異物混入対策として、サプライヤー(製造工場など)の製造管理と調理オペレーションの強化策を実施する。また、顧客対応を検証するため、外部の有識者を交えた「タスクフォース」を立ち上げた。
(弁護士ドットコムニュース)