2015年のダカールラリーは13日、イキケ~カラマ間539km(SS451km)のデイ11が行われ、ホアン・ナニ・ロマ(ミニ・オール4レーシング)がステージ優勝した。総合首位のナッサー・アル-アティヤー(ミニ・オール4レーシング)は、6分差のステージ2位を獲得し、アクシデントによりステージ5位に終わった総合2番手のジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)との差を約24分へと拡げている。
今大会初日にオイル関連のトラブルから6時間以上をロス、優勝争いから脱落してしまった前大会王者のロマが、2位に6分以上の大差をつけ王者の貫禄を見せつけた。
総合首位を8分差で追っていたジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)は、「ひどいナビゲーションミス」とドライバーが表現するアクシデントにより、ステージ1位のロマから21分遅れ、総合首位のアル-アティヤーからは15分遅れのステージ5位となってしまった。
ただ、総合3位のヤジード・アル-ラジ(トヨタ・ハイラックス)がブレーキトラブルによりタイムをロスしたため、総合2位の座は死守した。
苦戦が続いているプジョー勢は、ステファン・ペテランセル(プジョー2008DKR)がステージ285km付近で足回りを破損してしまい、テクニカルアシスタントの到着を待つことに。最終的にトップから3時間以上遅れたステージ53位でフィニッシュしている。チームメイトのシリル・デプレは自身最高となるステージ9位を獲得している。
四輪市販車部門での連覇に挑む日本のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、クラス首位の三橋淳/アラン・ゲネック組にキルスイッチの不具合が発生する。応急処置を施した上で走行を続け総合52位に入り、クラス1位は死守している。ニコラ・ジボン/三浦昂組はトラブル無く走行し総合31位を獲得し、クラス2位となっている。トラッククラスの日野チーム・スガワラ勢は、菅原照仁/杉浦博之組516号車が総合16位。菅原義正/羽村勝美/若林葉子組524号車は現地時間午後11時時点では未着だが、走行を続けており間もなくゴールする見込みだ。
ダカールラリー2015のデイ9ハイライトは、J SPORTS3で1月17日(土)09時30分~10時で再放送される予定となっている。