自転車を愛する人なら、“いつか自分の手で自転車を作り上げてみたい”という夢をもっている人もいるだろう。
イスラエル在住のエンジニア、Izhar Gafniさんも、そんな自転車マニアの1人。なんとこれまで不可能とされてきた“段ボール製”自転車を、独力で作り上げてしまったのだ。
きっかけとなったのは、偶然知人から聞いた“段ボール製カヌー”の話。カヌーが作れるなら、自転車も作れるはず!と意気込んだGafniさんは、その日から試作を始めることに。
とはいえ、いくら強度の高い段ボールとは言っても、そのままでは人の重みや外部刺激に耐えられない。
そこで各パーツを樹脂でコーティングし、補強をすることに。また、サドル等のパーツには日本の折り紙の技術を応用し、折り曲げることで立体感と複雑な形を作り出している。
試行錯誤を繰り返して完成した自転車は、強度も機能も一般の自転車に劣らないだけでなく、軽くてエコ、そして材料費は何と約1000円!
太めのフレームがかわいらしく、どこか温かみを感じさせるデザインで、街中で走ったら注目を集められそう。
現在この段ボール自転車は、企業の協力を得て商品化が進められており、近い自転車市場に革命をもたらすかもしれない。
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http://vimeo.com/37584656