松の内といえば関西では1月15日ころまでなのですが、関東では7日には松明けするのだそうですね。皆さま初詣などには行かれましたでしょうか。前職では仕事始めに、全社員が揃って本社近くの神社でお祓いをするという儀式がありました。
本社から離れた営業所の従業員はその日、120キロ先の本社まで車を飛ばすことになるのですが、営業所単位でやったほうが楽なんじゃね? と思ったものです。というわけで、お正月の神頼みはPCサポートには縁もゆかりもなさそうと思っていたところ、こんな入電がありました。
「年末にパソコンが壊れてのう」
神田明神には「お守り」があるようだが
声の感じ、年配の男性かと思われます。あらあら。それは大変です。
「そしたら、息子がペラッペラのパソコンを買ってきてくれてのう。ペラッペラだから使い方良くわからんし、すぐに壊れそうじゃろ?」
ペラッペラってことは、タブレットかしら。Windowsタブかなあ、Androidタブかなあ。もしかするとiPadかもなあ。私は一生懸命タブレットの使い方マニュアルを開いておりますと、「それで質問なんじゃがのう」と続けた男性の口から飛び出したのは、
「パソコンが壊れないように、お祓いしてくれる神社を教えて欲しいんだが」
予想外の質問に、面食らってしまいました。……え、お祓いですか? そっちか! パソコンのお祓い。そうか、そうだよなあ。車のお祓いだってあるんだから、パソコンのお祓いがあってもいいよなあ。
と思いつつも、一度も聞いたことがありません。一応ネットで検索してみたところ、怪しげな祈祷師系を除くと東京都内にIT系のお守りしかないとのこと。ただし、おじいちゃんのご自宅から遥か遠く、秋葉原にほど近い神田明神です。
地方に需要があるならやってみる?
しかし、IT系のトラブルって「厄除け祈願」で何とかなるものなのでしょうか? イメージからはかけ離れているものの、確かに人智を超えたトラブルというのは多々発生するので、神に縋りたくなる気持ちはものすごく分かります。
例えば大規模ネットワークの構築作業前などのプロジェクト開始時には、無事作業が終わりますようにと、神頼みしたくなることも確かにありますが。
工事現場のようにモノが崩れて死傷することはないのですが、別の意味で死にそうになることはありますしね(デスマーチとか)。
おじいちゃんには一応、神田明神のことを伝えましたが、やはりそこまで足を延ばすのは難しそう。「申し訳ありません。お客様のご自宅の近くでは見つからないようです……」とお答えするしかありませんでした。
それを聞いて、ふと思い立ちました。もしも地方に需要があるようなら、コスプレ感覚で私がそれらしい格好をして、お祓いとかしてみてもいいかも?(神職になるための修業が必要ですね……)(文:光明隠歌)
あわせてよみたい:とってもこわーいマルウェアが「家庭崩壊」に?