FIAが今後の導入を目指す新F2選手権。その創設に向けたプロジェクトを、元スクーデリア・フェラーリ代表で今年からFIAのシングルシーター委員会の会長に就任するステファノ・ドメニカリが主導することになった。
FIAは、今月6日に発表したF1のスーパーライセンスの発行基準のなかに、“将来のFIA F2選手権”を対象カテゴリーとして登録。GP2やFIAヨーロッパF3、FIA WEC、インディカーといったカテゴリーよりも多くのポイントを与えた。
この新しいF2選手権のプロジェクトを、ゲルハルト・ベルガーから(シングルシーター委員会の)会長の座を引き継いだドメニカリが担うことになった。
しかしながら、委員会のメンバーのひとり、フレデリック・バートランドは、現時点で新しいF2選手権のコンセプトに既成の概念はないと語っている。
「目標は階段を完成させることであり、この時間的フレームを評価することが我々の次の主題だ」とバートランド。
「彼(ドメニカリ)が会長に就任した際は、これについてステファノと協議しなければならないのは間違いないし、我々がやるべき事の中の主要な課題のひとつだ」
「我々がやりたいのは、F3や下部カテゴリーのドライバーたちをF1に向けて準備させるためにトップレベルのカテゴリーを構築することだ」
「ただ、すべてがF3とF4でなされるとは論じたくない。これはまさにスタートなんだ」
新しいF2の創設は、現FIA会長のジャン・トッドが2013年の再選にあたって提案したアイデアだが、それが既存のGP2とフォーミュラ・ルノー3.5を合併するのか、あるいは全く新しいコンセプトのもとで作られるのかは、まだ決まっていない。
「我々は合併も作ることも、まだ決めることはできない」とバートランドは付け加えた。
「最も重要なことは、我々が何を得たいのかをはっきりさせること。そして、いったん誰もが同意すれば、それをどうやるかを考える」